特定非営利活動法人エイブル・アート・ジャパン

Good Willネットワーク【熊本⇒東北】NPO法人ポラリス訪問 レポート②

2017.05.03

Good Willネットワーク【熊本⇒東北】NPO法人ポラリス訪問 レポート②

東北視察3日目 山元町 NPO法人ポラリス 訪問
2017年3月16日

レポート作成者:こころをつなぐ よか隊ネット 高木由美

○NPO法人ポラリス テーマ:「農福連携、新しい福祉のカタチ」

山下駅前集合だったのですが、旧山下駅前に行ってしまいました。駅舎はなく線路も撤去されていました。山下駅に行くと壁画「Happyやまもと」が迎えてくれました。色鮮やかで美しい壁画でした。ポラリスがエイブル・アート・ジャパンに協力を依頼し企画・作成したとのこと。駅前には山元町初のコインランドリーが出来ていました。

㈱GRAいちごワールドでは施設見学、苺狩り体験などをしました。苺狩りは週末限定ですが希望者が多く人数制限をするほどだそうです。苺狩り(季節限定)、苺の販売、苺の加工品(いちごのスパークリングワイン、化粧品など)販売だけではなく、いちごの研究や海外への技術の提供など広い分野で活躍されています。またポラリスとの連携で障害者の方の受け入れとして、施設内一部の掃除をお願いしているとのこと。地元の雇用にもつながり今後更なる発展を遂げて欲しいと思います。

海岸部の見学にいきましたが、何もない広い草原のような場所が続いていました。前からこうだったと言われれば分からないほどでした。海岸近くの学校に行きましたが表示された津波のラインを見ると、とても高く建物はほとんど海に浸かってしまう、だけどリアリティがないというのが本音でした。全員無事だったそうですが3日間学校の屋根裏部屋のようなところに居て自衛隊が救助に来たそうです。

カフェ地球村はトレーラーハウスを二千万円かけて改造したそうです。内装は贅沢に、テーブルはデザインし特注、カップや小物などもマーク入りの注文品だそうです。窓から見える変わらない田園風景を見ながら、とにかく贅沢にゆっくり出来る空間を作りたかったそうです。美味しいコーヒーとデザートを頂きながら窓から外を眺めるとなんとなく懐かしいあたたかい気持ちになりました。震災後多くの人がこのカフェでコーヒーのいい香りに包まれながら日常を離れ疲れた身体と心に休息と安らぎを貰っていかれたのかなーと思いました。

最後にポラリス事務所と「こう・ふくアトリエ」を訪問しました。アトリエでは刺繍をしたり、好きな画材で絵を描いたり、切絵をしたり好きな作品を制作されていました。あたたかく居心地のいいアトリエでした。今まで名前も知らなかった山元町ですが今回行くことが出来てよかったと思います。

<感想>

三日間を振り返って、被災地域の広さ、被害の大きさ、復興の為の資金の投入など熊本との規模の違いを感じました。海岸に行くと巨大なコンクリート造りの6メートル以上もある防潮堤(海岸堤防)が延々と続いており私の眼には異様な光景に映りました。自然と共存する為に自然の海から切り離す為の高く長く続く堤防を造るのは悲しいことだと感じました。もちろん私は津波を経験していませんので実際に経験した方たちの気持ちや意見は違うのだろうと思います。批判する気持ちもありません。ただ堤防に遮られて美しい海岸が見えなくなってしまうのは残念だと思えてなりませんでした。仙台空港や山元町の海岸近くの小学校の津波の高さのラインを見たとき「あー全部が海の中になる。今居るところも海の中だな。」と思いました。でも高いのは分かるのですがやっぱりリアリティがありませんでした。東日本大震災が起きたニュースを見たとき、テレビの映像では信じられない様な光景が映し出されていて「みんな大丈夫かな。どうなるのだろう。」と悲しい気持ちになり何か出来るかなと考えたものです。でもやはり他人事なのです。熊本地震があり県外では「熊本はもう大丈夫」と言う空気があるのは仕方ないのだろうと思います。だけど熊本での現状はまだまだ大丈夫じゃないのです。今回東北に呼んでいただいて皆さんの取り組みを見ることができてとても良かったと思います。自分たちも大変なのに熊本を気にかけてくれている方達がいるというのは心強いと感じました。私たちの6年先をいく皆さんの意見を参考に今より良い支援とつながりが出来たらいいと思います。貴重な体験をありがとうございました。

5月3日 2017

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