熊本・大分のためにいまできること

あなたの決断が未来を創る

2016.08.09

はじめまして、一般社団法人防災ガール代表理事の田中美咲です。
今回の熊本大分地震が発生してから、メンバーと一緒にこれまで三回現地にうかがい、9月にも第四回の支援に行く予定です。

このページをご覧になっている方は、すでに熊本や大分でおきた地震に対して「なんだかちょっと気になっている」「または何かしたいけど…」(どうしよう…)と思っている方なんだとおもいます。

私からは、「絶対に行ったほうがいい!」と断言するのではなく、私がちょっと”行きたくなくなった体験”も含めて、それでも何度も熊本に足を運んでいる理由、行ってどう思ったか、そして行ってよかったという個人の体験だけをお伝えしたいと思います。
みなさんには、どうか自分で決断して行動していただきたいと思うからです。

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防災ガールでは、「発災からの経過と共に現地の人に相談をしながら支援の方法を変えていく」という方法をとっています。
震災から1〜2週間後には子どもと母親、女性のための「物資支援」を。
震災から1 ヶ月後には避難所生活や車中泊をされている方々の体調管理や心身の健康維持のための、不足しがちな栄養を考えたジュースバーの炊き出し。
そして三回目は震災から3ヶ月後、現地の方々の心の拠り所でもある大切な神社での1000年続くお祭りを継続させるためのお手伝い。
そして全てにおいて、現地へすぐにはいけない方にむけて現地の写真や映像とともに広報支援としてレポートを複数記事、WebサイトやFacebookページなどに掲載していきました。

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それではなぜわたしが熊本へ行き、そして継続して支援し続けているかというと、それは社会貢献欲や責任感や褒められたいからということではなく、人間が本気で力を出している場所に身を置きたい・本気を出している人を応援したいからなんじゃないかと思います。
けれど正直、どちらかというとわたしは感情で動く人間なので、まだ動機や心の内側をちゃんと言語化はできていないかもしれません。

個人的には“ボランティアをする人”“してもらう人”という区分けと上下関係のようなものができてしまう「ボランティア」という言葉があまり好きではありません。
それは単にその構図に対しての違和感や気持ち悪さといった感情や感覚の部分だと思っていますが、その大元に”してもらう人”たちが”誰かがやってくれるから私たちはやらない人でいい”という状態になってしまうところをとても多く目にしてきたという体験があるのかなと思います。
これは言ってもいいのかわからないけれど、東日本大震災でも常総市の水害でも熊本地震でも、私は少なからずそのような光景を目にし、違和感を覚えてきました。
たとえば今回の熊本でいうと、局所的な災害だったこともあり被害の差が激しく、発災後すぐにキラキラなメイクでオシャレをしてショッピングをしたり遊びに行ったりする人たちが熊本市内で現れました。
自粛しろとかそういうことが言いたいのではなく、単に衝撃的な光景であり、この光景を見て「本当にわたしたちが支援に来ることが熊本にとって良いことになるのかな?」と疑問を抱きました。
車で20分もいけば、お家が全壊して避難所で暮らしている人がいるのに、県外から沢山のボランティアが何ヶ月も住み込みで支援している中で、隣の町の手伝いをせずに暮らしている地元の人がいる。
そのギャップにとても違和感があり、継続して熊本の支援はしない方がいいのかもしれないとおもいました。

それじゃあ、何のために何度も行っているのか。

それは、現地で「どうにかして復興・復旧させたい」「笑顔になってほしい」と奮闘する人たちに協力したい、そういう人を日本に残していきたい、ふだんの暮らしの中では稀有になっているそのような活力と人たちを最後まで信じたいと思ったからです。
今回の熊本地震でいうと、現地の若者がチームを組んで情報収集に努めていたり、学生たちが情報のプラットフォームをつくっていたり、避難所でも地元のおばちゃんたちが「支援されるんじゃなくて自分たちでやったる!」と、避難所の運営に力を入れておこなっていたりしました。 近年は、昭和の時代から比べて、コミュニケーション量も質も減っていき、近くの人との助け合いが少なくなり、人間の生きていく力や底力を出す機会なんてほとんどなくなったんじゃないかとおもいます。
けれど災害時は多くの人が死生観をもって自分の行動を決断していくため、これまで発揮することがなかったパワーがみなぎり、それぞれが行動しはじめ、人間の本能や本性も動き出します。

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防災も、夏にボランティアにいくのも、コスパが悪い。
準備や現地に行くのに時間がかかるのに、すぐリターンがあるわけでもない。

それでも、私たちが生きていく中で、何かあった時に助け合える・支え合える人がたくさんいることと、そんな人がもっと認められる社会の方が私は楽しい。
そうおもっているからこそ私は現地に行くし、支援を継続しているんだとおもいます。

選択は人それぞれでいいと思います。
この記事がみなさんの決断に少しでも足しになればうれしいです。

【田中美咲プロフィール】
一般社団法人防災ガール代表理事|1988年奈良県奈良市生まれ、神奈川県横浜市育ち。大学卒業後株式会社サイバーエージェント入社、東日本大震災を機に公益社団法人助けあいジャパンに転職、福島県に移住。2013年3月任意団体防災ガール設立、2015年3月11日に法人化。profile

■一般社団法人防災ガールとは
「防災をもっとおしゃれでわかりやすく」をモットーに、全国100名以上の若者が集まり防災の新しい価値提案を行うソーシャルスタートアップ。防災グッズの企画開発、次世代版避難訓練LUDUSOS企画運営、防災冊子や企画の監修・アドバイザーとして企業・行政・学校と多数連携。unreasonable labs japan採択、2016年内閣官房国土強靭化推進事例採択、国連防災世界会議ジュニア会議優秀賞受賞。WEB Facebookページ Instagram Twitter

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