熊本・大分のためにいまできること

あなたにだけしか巡り合わないこと

2016.08.15

ぼくのボランティアは映像制作でした。
RQというボランティア組織の九州支部のリーダーで知人(今回のことがあったので今はまぎれもない友人です)からの依頼でした。
RQは公的支援の手が回らないところへ行く組織なのですが、そこで見聞きした、出会った人たちのことを映像にして広く伝えたいとのことでした。

結果、3つの小さなお話としてしかカタチにすることができていないけど、撮影を通して出会わせてもらった人たちは「困っている人がいるから」、「自分(たち)にできる条件があったから」ととてもシンプルに力むことなく自然に、それが当たり前のことのように行動していました。
自分(たち)も被災していて家を失っていたりするのに・・。

具体的なことは映像を見てもらうとして、何よりぼくはそんな人たちに、その行動に「人」としての希望のようなものを感じることができて、とても心を動かされました(今も動かされていると言っていいです)。

水も電気も食べ物も、ついさっきまで当たり前にあったものが手に入らない、そんな生と死に直結するような状況の中では「人」はどうなってもおかしくないし、実際、子どもが手にしていた配給の食べ物を大人が奪ったことがあったらしいし、でも、それは善悪じゃなくて、「人」ってそういうものだし。他にはどうしてそうなったのか、来るべき支援もいつまでたっても来ないとか。

普段なら機能することも混乱していてそうならない。
それも責められものではなくて、ただそうなってしまった・・。
そんな中で気負いもなく行動した「人」。
そこに見えた「希望」のようなもの。

理解しがたい事件というのかニュースがこれでもかってある毎日で、不安みたいなものがぼくの中にあったから尚更なんだけどね。
今も(もう4ヶ月なのに!)車中泊の人がいるし、一時をしのいでいた屋根のブルーシートも劣化しだして再び雨漏りしだした家もあるし、避難所暮らしが続いてあたたかいものを口にすることができない人もいる。
だから決して被災地讃歌ではないんだけど、ぼくがぼくにできることをしたら、そういった巡り合わせがあったということ。

たぶん、みんなもきっかけは何であれ行ってみると、あなたにだけしか巡り合わない人や物事が必ずあるから、現地に現場に行ってみないとわからないことがあるから、そうすると、あなたにだけしか見えてこないことがあって、あなたにだけしか感じれないことがあるから、是非、行って来てほしい。
あなたにできることをしてきてほしい。
そして、記事になることのない、SNSにもまだあがらないことをみんなに教えてほしい、伝えてほしい。
それが、足りない支援のピースを埋めていくことだし、支援が続いていくことになると思うから。

映像は「熊本復興 人間力募集プロジェクト」のページで公開されています。
よろしくお願いします。
この映像は ぼくひとりで作ったわけではなくて手弁当で参加してくれた12名のスタッフがいてできました。

【カメヤマ サトシプロフィール】
2012年、東京から宮崎に移住。稲作を勉強させてもらいながら時々、映像ディレクター。お米はひのひかり、映像は宮崎県のPRムービー「あなたをひなたへ」とか。

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