熊本・大分のためにいまできること

熊本のために、東京で今できること。

2017.02.06

東日本大震災。

 「被災の経験」
私が震災を経験したのは、中学3年生の時でした。当時住んでいた家も全壊し、家族も行方不明。「明日からどうやって生きよう」それしか考えることはありませんでした。しかし状況は皆同じ。ただただ時間が流れるだけの日々の中で何かできないかと思い、私は学生カウンセリングボランティアチームを立ち上げました。被災し辛い思いをしている方々の話し相手をするボランティアです。家族を失った方と話をすることは正直辛い事でしたが、話をする事で少しでも気持ちを楽にしてあげたり、その人に勇気を与えたりする事が出来たのではないかと思っています。「人のためになることがしたい」その時に私は被災地に生き残った人間として、これからは困っている人や辛い思いをしている人を助け、多くの人を幸せにしていく事が自分の使命だと感じるようになりました。私の東日本大震災の経験こそが、今回の熊本地震の復興支援をしようという気持ちの原動力になりました。

九州との関わり。

 「九州一人旅」
高校が進学校でもあったので、軽い気持ちで国立大学を受験しましたがあえなく失敗。その時、私は九州へ旅に出ることに決めました。将来の夢や目標が全くなかったので、旅に出れば自分自身のやりたいことが見つかると思ったからです。その時に、熊本八代の有機栽培農業法人グループ水の子会との出会いがありました。農薬を良しとせず自然の地力を生かし栽培をしている農業法人です。水の子の上村会長は水俣病で苦しんでいる子供達を見た時に、化学物質が持つ恐ろしさを感じ、それ以降一切農薬を使わなくなったそうです。最初は村八分にあったりすることもあったようですが自分の信念は曲げず何十年も農業をされてきた方です。その想いに私は非常に共感し、それ以降農作業の手伝いなどをするようになりました。1年間農業に触れ感じたこと。それは九州には素晴らしい土壌があり、美味しいものはもちろん、「ほんもの」にこだわってものを作っている生産者がたくさんいるということです。私が思う「ほんもの」とは、自然栽培・有機栽培で作った農産物や、添加物・保存料を一切使用していない加工品、つまり素材本来の味を持っているもののことです。そのような「ほんもの」を守りたいという想いで取り組んでいる生産者を私は本気で応援したいと考えるようになりました。その後、私はこの想いを実現するために、東京農業大学に進学し「九州ほんものマイスター」という学生団体を立ち上げました。東京農業大学の学生や九州出身のメンバーを中心に組織した団体で、九州の農産物の加工品やそこに住む人の想いを広く伝えていくことを活動テーマとしました。

「そして、熊本地震。」
まさに、その時、自分の知る場所で、再び震災が襲ってきたのでした。これは、何かしなければならない。お世話になった熊本の農家さんのためにも、私たちの活動でできること。「東京で、今、私たちが、できることを。」そう考えた時、私たちが今できることは、熊本を中心とする九州の被災地の農産物や加工品をマルシェやイベントで販売することだと思いました。物資の支援や現地での長期的なボランティア活動は自分たちには難しいけれど、マルシェで販売することで、熊本の農家さんの生業である農業を間接的にでも支えることはできると思いました。

「マルシェでの熊本支援」
そこから私たちは、東京の中目黒や代官山のマルシェで熊本の農産物や加工品の販売活動を始めました。特に、中目黒のマルシェは東日本大震災以降、被災地の復興支援を目的に開催されています。ここでは被災地の名産品や特産品を中心に販売したり福島の原発避難区域で捨てられた犬や猫の里親会など開催したりしています。私たちの団体も中目黒村マルシェの運営メンバーに参画し熊本復興支援ブースとして毎月出店することにしました。ただ単にものを売るだけでなく、自分たちが被災地に行って感じたことや農家さんの想いもお客様に伝えるようにしています。

「私たちが今できることを」
震災から約10ヶ月が経ちましたが、まだまだ復興への道のりは程遠いものだと感じています。「今、私たちができること」それは食べて応援することだと思います。スーパーやマルシェで熊本の美味しい産品を買っていただくことが、熊本の支援に繋がります。熊本産を見つけたら「よし応援しよう」という気持ちで買っていただく。そんな少しの想いがきっと熊本の生産者の応援に繋がります。

私たちはマルシェ以外にもホームページで商品販売もしています。ぜひご覧いただければ幸いです。私たちはこれからも熊本の復興支援、地域で頑張る生産者さんの応援を続けていきます。

 

【三浦大輝プロフィール】
1995年生まれ。宮城県仙台市出身。東京農業大学2年生。九州ほんものマイスター代表。NPO法人日本ジビエ振興協議会事務局。東京農大ボランティアサークル代表を務める。大学受験失敗を機に九州1周の旅をする。
現在、鳥獣被害解決のためのジビエ普及活動や地域活性化のための地方創生事業に取り組む。主に飲食店向けの鹿肉のプロデュースや農産物、加工品の流通事業を手掛ける。
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