熊本・大分のためにいまできること

毎日のそばに、いつもずっと、チャリティを。

2017.03.18


<はじめに>
はじめまして、伊藤敬生と申します。チャリティ後進国といわれる日本で、明るく楽しくチャリティを慣習化できるお手伝いができたら!そのきっかけをつくれたら!そんな思いで、ガチャガチャをつかったあたらしいカタチのチャリティ「ガチャリティ」を2011年から立ち上げ、現在は福岡を中心にガチャリティによる熊本地震支援活動を行っています。

 <きっかけ>
昔イギリスを訪れた時、スーパーのレジ前に、黄色いクマのピンバッジが売られていました。片目に水玉模様の包帯をしたなんとも不思議なマスコット。たくさんの種類のあるバッジを、子供から大人たちが買っていく光景がロンドンのあちこちにありました。実はこのクマ。「パドジ-・ベア」と言って、1985年にBBCがはじめた、病気などで苦しむ子供たち向けのチャリティーグッズだったのです。イギリスでは日本と比べ、誰もが積極的にチャリティやボランティア活動する機会が多く、しかも活動の周辺には楽しく明るくにぎやかな空気にあふれています。いろいろな街中で絶え間なく、しかも毎日……

http://www.bbc.co.uk/corporate2/childreninneed

それから数年たった2011年3月11日。東日本を大震災が襲い、当時日本中には空前の数のチャリティーイベントやボランティア活動が溢れかえることになります。献血ルームには長蛇の列ができ、募金箱には驚く数の紙幣がたくさん投函されていました。ところが、震災から1ヶ月も過ぎるころには、献血への行列も、募金箱へ投函される献金も一気に減っていったのです…… それはまるでブームが去るように……。チャリティやボランティアは一時の「禊 の行為」ではない、継続すべきもの、継続できるものであるべきだ。そんなことを考えながら、あのロンドンで出会った黄色いクマのことを思い出したのです。

<ガチャリティ誕生>
一過性でなく継続できる募金。誰もが簡単に!しかも楽しく!そして毎日!そんな空気を纏った「チャリティ」を、普段の街の風景に溶けこませる方法はないか?日本人に根付きにくいといわれるチャリティを、どうにか根付かせられる手段はないか?そう思案していた時、目に飛び込んできたのが「ガチャガチャ」だったのです。販売に場所を取らないコンパクトさと、無人で販売可能なシステム。これなら様々な負荷を軽減し、いつでもどこでもチャリティできるのでは!もしかしたら「ガチャガチャ」が、日本発&日本初のたのしいチャリティ募金箱になりうるかも!そんな気づきからガチャガチャをつかったあたらしいカタチのチャリティ=ガチャリティ」は誕生することとなったのです。第1弾は国内外のクリエーターから参加者を募り「元気を胸に」をテーマにデザイン缶バッジを制作販売。その後、四国の丸亀「MIMOCA」で行われた写真家ホンマタカシさんの展覧会では、ホンマさんの写真缶バッジを制作販売するなど、九州以外でも活動を行いながら、震災の 翌年には東日本震災義援金として、60万円を被災地へと送ることができたのです。


<ガチャリティと熊本地震>
そして昨年4月、九州を襲った熊本地震。日本のどこに暮らしていても、自然災害は他人事でなく自分事、いつどこで誰の身にふりかかっておかしくない時代がやってきました。この日以降ガチャリティは「熊本地震」の被災地支援として動き出します。さらに、もうひとつの支援も加えて!それが『モフモフスキー』です。唯一無二のカラフルな毛玉のマスコット。実はこの毛玉の正体、福岡の障害者福祉施設「ひまわりパーク上牟田」のみなさんが、施設にあった廃材の糸を巻いているうち偶然生まれた毛玉。当初は利用価値がなく捨てられていたものでした。それを「リボンヌ手芸部Fukuoka」の船津丸さんと一緒に『モフモフスキー』として命を吹き込み、熊本地震支援に向けての新しいガチャリティとして開始。震災支援と障害者支援を両輪で行いながら、被災地熊本への思いを、施設のみなさん、そしてガチャリティいただいた方々と共に届けたいと活動を続けています。現在この熊本地震支援「ガチャリティ」は、福岡市薬院の『B・B・B POTTERS』に設置していただき、日々たくさんの支援をいただいています。お近くの方は、ぜひモフモフスキーたちを自宅に職場に連れ帰って飾ってください。そしてモフモフスキーを見るたび、熊本地震のことを少しでも思い出してみてください。今の被災地のことを想像してみてください。自分が今の被災地になにができるかを考えてみてください。そしてそして、ご家族やお友達に、この小さいチャリティの存在を教えていただけたら嬉しいです。今後ガチャリティは、福岡以外の場所でも活動を広げていきたいと思っています。もしお近くに熊本地震寄付ガチャリティを設置したいという方はご連絡ください。さらに運営体制と商品の品質さえ整えば『自走式&自立式』のシステムにして、国内外問わず広げていきたいとも考えています。

 <モフモフスキーと被災地を訪れて>
昨年末、モフモフスキーたちと一緒に、あらためて熊本の被災地を回ってきました。悲しく辛いくらい面影をなくした熊本城や阿蘇神社、たくさんの被災住宅を目をそらさず見るなかで、多くの被災者の方々に会って話をするなかで再認識しました。同じ痛みは体験できなくとも、被災地で被災者の方々と同じ空気を吸い、今そこにある現実をリアルに先ず直視することが、なによりも先ず被災地支援のはじまり(源流)となります。そんな体感をもとに、一過性でない支援を細くとも長く続けていくべきです。大事なのは、自分に無理なく明るく元気にこの事実と向き合い行動するかということ。人や社会が、いかに脆く弱いものであるかということを底辺に、誰もが「助けあえる仲間」である喜びにこそ気づけば、明日は今日より捨てたものじゃなくなる。そんな気がしています。どちらが弱者でも強者でもない、日々助けあいつながる喜びが、絆が、もっともっと日本の社会に広がり定着することを心から祈ってやみません。最後になりましたが、ガチャリティのように「遊び」と「支援」とを結びつけることで生まれる新しい支援の形が、もっともっと日本中に生まれ広がっていくことをたのしみにしています。

【 伊藤敬生プロフィール 】
アートディレクター 1962年長崎市生まれ 長崎大学教育学部美術科卒業後、株式会社サンリオ入社。以後、広告制作会社・フリーを経て広告代理店入社。九州アートディレクターズクラブ会員・九州大学芸術工学部非常勤講師。主な受賞歴は、ニューヨークADC金賞・アジアアドバタイジングアワード金賞・グッドデザイン賞など。2011年からプライベートで行うチャリティプロジェクト「ガチャリティ」をスタート。
<ガチャリティ:Facebookページ> https://www.facebook.com/Gacharity/?fref=ts

【 スタッフプロフィール 】
◎船津丸陽子さん(リボンヌ手芸部 Fukuoka 代表)
モフモフスキー共同制作者。障害のある人たちのつくったものを再生=Re-bornさせ、社会へとつなげる活動をする小さなプロジェクトを行われています。
<リボンヌ手芸部 Fukuoka:ホームページ> http://rebornfukuoka.blog.fc2.com

◎舩越由希子さん(B・B・B POTTERS 店長)
福岡薬院にある老舗雑貨店「B・B・B POTTERS」店長。
来店するお客様にモフモフスキーのガチャリティを楽しく広めていただいています。
<B・B・B POTTERS:ホームページ> http://www.bbbpotters.com

【 協力・協賛 】
西日本新聞社・天神イムズ・三菱地所アルティアム・セカンドプレス・株式会社フジヤ・森田印刷所・オフィスアーツ・DecoMARU・生の松原子どもスコーレ・BOOKSキューブリック・SOMEWARE・weeks・リボンヌ手芸部 Fukuoka・写真協力/いわいあや