取材班による現地レポート

彼らでないと運べないものー日本IBM

2018.09.05

「日本アイ・ビー・エム株式会社」のラグビーチーム・ビッグブルーの選手5人が8月28日・29日、倉敷市真備町のボランティアに駆けつけた。

日本IBMビッグブルー

公式戦を10日後に控える中、キャプテンの早川匠音(たくと)さん、綾部康之さん、小河康蔵さん、房前幸樹さん、昨年で引退した度會(わたらい)拓也さん。コーディネートは同社・社会貢献担当の小川愛さんが、ピースボート災害ボランティアセンターを通じて被災地へと派遣された。

復旧作業は、被災した真備町のほぼ中心部、被害の大きかったエリアで、高齢化が進み復旧していない家が目立っていた。この日は、30度を越える暑さの中、9時〜14時30分まで主屋と離れの家財を搬出した。

彼らでないと運べないもの

氾濫した川の水は、2階の窓枠の上のラインまで達していて、畳、タンス、洋服、テレビ、書籍、全てのものが水を吸って通常の何倍もの重さになっていた。1番重かったと口を揃えて答えていたのは、アップライトピアノ。通常でも200〜300キロあるピアノ、実際はどれくらいの重さだったのだろう。

チーム300結成

この日は、離れの家財を解体し、窓から運搬用のトラックに載せるという作業。キャプテンの早川さんは「チームメンバーとの活動は、誰がどの役割をするのかすぐに決まる。チームワークがあるからこそ、大変ながらも楽しく活動できた」と話した。綾部さん・小河さん・房前さんの力持ち3人組がトラックのシートに座り、狭そうにしている姿を見て、「チーム300」と名付けられ、笑いを生んでいた。

災害ボランティアについて思うこと

東日本大震災、熊本地震でもボランティア活動に参加したという綾部さんは「被災地の復興は長い時間が必要。報道は少しの間しかしないので、みんな忘れてしまう。今日見てきたことを伝えていきたい」と話した。初めて災害ボランティアに参加した小河さん・房前さんは「見て見ぬ振りをしてはいられない。小さな力かもしれないが、何かできることがあるはずと思い参加してよかった」

ビッグブルーの合言葉は「to the next」

「前を向いて未来へ進む気持ちを、被災地に少しでも届けられたなら嬉しい」と早川さんが話した。コーディネーターとしてだけでなく被災地でのボランティア活動も初めて行った小川さんは「当社は、避難所への支援システムのご提供だけでなく、被災地で活動したメンバーが東京に戻って体験を語る。 小さな力かもしれないが思いをつなぐ一歩になると思う」と活動を振り返った。

ボランティアを終えて

キャプテンの早川匠音さん

「ニュースでは見れない現実があった。気持ちだけでなく行動することができて良かった」

綾部康之さん

「報道でわかることは少ない。復興に向けて一歩ずつ」

度會(わたらい)拓也さん

「被災地の人とも交流ができて良かった。戻ったらこの体験を伝えていきたい」

小河康蔵さん

「一人一人の力は小さなものかもしれないが、多くの人が参加すれば大きな力になる。東京でもできることをやってみる」

房前幸樹さん

「戻ったらこのボランティア体験を伝えていく。まだまだこれからが復興」

社会貢献担当の小川愛さん

「当社と同じようにボランティアに入る企業が増えるといいなと感じています」

 

いまできること取材班
文章・撮影:松原龍之

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