取材班による現地レポート

復興へのあゆみ vol.5 地域をつなぐパイプ役 - コーディネーターとしての挑戦

2019.09.01

地域をつなぐパイプ役 - コーディネーターとしての挑戦

玉城さんは、熊本地震で災害ボランティアに携わって以来、災害現場での支援に携わるようになりました。平成29年の九州北部豪雨では、全国で災害支援活動を展開するNPO法人ユナイテッドアースに所属し活動にあたりました。

九州北部豪雨でも被災地の支援にあたった。

今回の平成30年7月豪雨では、NPO法人ユナイテッドアースが本市を拠点として復旧に取り組むことを受けて玉城さんも現場に入りました。同団体が平成30年9月末に撤退した後も、玉城さんは本市で復旧・復興に向けた活動に携わっています。

地域をつなぐパイプ役

外部団体として災害支援に携わってきた玉城さんは、活動の中で支援者と地域をつなぐパイプ役の重要性を強く感じたそうです。被災した地域の人たちは、支援に来た外部団体を知らないことがほとんどです。どこの誰だかわからない団体に支援をお願いするはずもなく、ときには不審な団体として敬遠されたことも―。現地では地域との関係づくりから始まるため、支援活動に取りかかるまでに時間がかかることがあったと話します。

平成30年7月豪雨では、これまで災害現場で活動をともにしてきた団体が先に地域との関係づくりに取り組んでいたことや、地域と密接なJAえひめ南と連携できたことにより、復旧・復興支援が円滑にできたと話します。地域の中でのパイプ役がいることで活動のしやすさが違ってくるということを改めて感じたと話します。

復興支援から地域の課題解決へ

7月1日付で新規就農者支援のコーディネーターに着任。移住してきた新規就農者らと意見交換を行う。

玉城さんは、今後も本市を拠点に災害支援活動や防災活動に携わりたいとの思いから、昨年12月に本市に移住しました。現在は、自身が運営するNPO団体「ナナの森」で災害ボランティアを募集するほか、みかんボランティアセンターで参加者のサポートに取り組み、災害現場でコーディネーターを担っています。7月には、本市と復興に向けた協定を締結している(一社)RCFからの委託を受け、新規就農者支援のコーディネーターに着任しました。発災前から地域の課題とされていたかんきつ産業などを中心とした担い手不足解消に向けて取り組みます。

みかんボランティアセンターでは、土のう作りなどのサポートにも携わる。

玉城さんが今まで培ってきたパイプ役としての経験や同じ移住者だからこそ感じる視点が今後、新規就農者の相談支援や地域の課題解決などに向けた取り組みにつながることに期待が膨らみます。

新規就農者支援
コーディネーター 玉城 圭隆 さん

プロフィール
沖縄県那覇市出身。平成28年4月に発生した熊本地震をきっかけに災害支援活動に取り組んでいます。自身が代表を務めるNPO団体「ナナの森」では、災害支援活動や防災活動に取り組んでいます。

新規就農者支援

本市と(一社)RCF、外資系たばこ会社フィリップモリスジャパン合同会社との協働により進めるかんきつなどを中心とした産業支援の一環。コーディネーターが新規就農者や受け入れ生産者などをつなぐパイプ役として、コミュニティ作りや相談支援に取り組みます。「どのような補助制度があるのかわからない」「どこに相談したらいいかわからない」など、移住就農者ならではの悩みを受け付ける窓口となり、各関係機関につなぐ役割を玉城さんが担います。
※詳しくは、市ホームページをご覧ください。

広報うわじま 9月号 No.170より
(令和元年9月1日発行)

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