取材班による現地レポート

復興へのあゆみ vol.8 1度経験したからこそできる支援

2019.12.01

宇和島市社会福祉協議会 藤原さん、清家さん

1度経験したからこそできる支援

台風19号は、本市と姉妹都市である市町にも大きな被害を及ぼしました。災害復旧支援のため、市役所から長野県千曲市へ、市社会福祉協議会から宮城県大崎市へそれぞれ職員を派遣しました。

市役所で行われた出発式

大崎市へ派遣された藤原さんと清家さんは、災害ボランティアセンター業務の支援に携わりました。派遣先の鹿島台志田谷地地区では、近くを流れる吉田川が氾濫。2階まで浸水する家屋も多く広範囲にわたり浸水被害が発生しました。また、この地域では、酪農や稲作などが盛んに行われており、刈り取った後の稲わらなどが大量に流されました。水を吸った稲わらなどが堆積し家屋の中にまで入り込むなど、復旧作業を行う上で大きな支障となりました。

流された大量の稲わら

藤原さんたちは災害ボランティアセンターの運営支援のほかにも、被災した各世帯を訪問し、流れ込んだ稲わらや家具などの搬出作業を担いました。また、同時に行った各世帯への要望の聞き込みでは、平成30年7月豪雨での経験が活きたそうです。

長期間の浸水により搬出された大量の災害ごみ

平成30年7月豪雨では、災害ボランティアセンターの役割として、「細かな要望の聞き込み」が課題とされました。災害時は、作業を依頼することを遠慮してしまう人もいるため、要望を募るのではなく直接聞き込みを行うことが重要でした。

大崎市での活動では、直接現地で聞き取りをすることにより、被災者が抱える要望や課題などを福祉的な視点で聞くことができたそうです。今回の活動を受けて藤原さんは、「昨年は西日本で、今年は東日本での豪雨災害。災害はいつどこで起こるかわからないことを身にしみて感じている。平成30年7月豪雨という経験を経たからこそできる視点や知識をいつでも活かせるようにしたい」と話してくれました。

宇和島市社会福祉協議会 藤原さん、清家さん

プロフィール
平成30年7月豪雨では、災害ボランティアセンターの運営に携わりました。10月に東日本を襲った台風19号では、姉妹都市である宮城県大崎市の災害ボランティアセンターに協力職員として派遣されました。

広報うわじま 12月号 No.173より
(令和元年12月1日発行)

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