取材班による現地レポート

子どもたちが描く宇和島の復興と未来

2019.12.19

つくりたい、未来の宇和島 〜 子どもの絵コンテスト表彰式開催

愛媛県宇和島市では、現在、多くの宇和島市民のみなさんに参加していただきながら、宇和島市の統一的なブランドロゴマークやキャッチコピー、そしてこれから宇和島の魅力をどのようにPRしていくのかということについて、「うわじまブランド魅力化計画」という形で策定することとしています。

表彰式の様子

その一環として、宇和島市内の小中学校に通う小学生・中学生を対象に、「つくりたい、未来の宇和島」をテーマにした絵画を募集し、合計で112点の応募があり、4名の審査委員の審査を経て、29名の方を入賞者として選定し、去る11月9日(土)に市内中心部にある複合施設「パフィオうわじま」において、表彰式を開催しました。

「つくりたい、未来の宇和島」をテーマにした絵画を募集。展示の様子。

展示の様子

また、子どもたちが描いたすべての応募作品は、地元スーパーの協賛により展示会場を提供していただき、11月2日(土)から10日(日)までの8日間展示しました。

表彰式の様子は、宇和島市のうわじまシティブランディング事業のページにおいて紹介されていますので省略することとし、ここでは、子どもたちが描いてくれたいくつかの作品を通じて、宇和島の復興に関する状況をお知らせいたします。

 

We ♥ 宇和島

みかん畑からの景色

①「みかん畑からの景色」

こちらは中学2年生の作品です。かなりシンプルに描いています。

実際あるどこかの市内の風景を切り取ったのか、それとも心象風景なのかどうかはわかりませんが、みかんと海のある風景が宇和島らしさの象徴であるとして、その風景を未来に残したいものであるという思いで描いてくれました。

宇和島市吉田町知永地区から見える、みかん畑と海の美しい風景

宇和島市吉田町知永地区から見える、みかん畑と海の美しい風景

昨年7月豪雨により、まだまだ土砂災害の爪痕が残されています。この風景を財産として残す努力を今後も続けないといけないことをこの絵は教えてくれます。

 

②「つくりたい未来の宇和島」

②「つくりたい未来の宇和島」

こちらは小学校3年生の作品です。宇和島城や牛鬼、真珠、魚など、宇和島の代表的な地域資源に、作者の「こんなことができたらいいなあ」という夢を詰めこんだ作品となっています。

この作品の右側中央部に、みかんの木と思われるものがありますが、よく見ているとみかん以外にも「ブドウ」や「りんご」も実っていて、その収穫作業が描かれています。

ちなみに、みかんの木の栽培には「接ぎ木」という技術があって、もともとのみかん品種、例えばポンカンの木に、新しい品種として「デコポン」の枝を接ぎ木して、1つの木にポンカンやデコポンの果実を一緒につくることができます。

作者がそこまで知っていたかはわかりませんが、もし宇和島でいろいろな種類の果実の成る接ぎ木の技術ができあがったら、昨年の豪雨災害により大きな被害に遭った宇和島の柑橘園地に、新しい未来が待っているかもしれません。

 

宇和島のおいしいみかんを、これからも作りつづけるために

③ロボットといっしょに

③ロボットといっしょに

こちらは小学校6年生の作品です。みかんの木を人間とロボットが収穫している様子を中心に描かれています。

宇和島のみかんは、リアス式海岸の海岸端の急傾斜地を利用した段々畑で育てられているところが多く、太陽の光と熱を効率的に浴びることができ、そして急傾斜地による水はけのよさが段々畑の大きな特徴であり、それが宇和島のみかんのおいしさの秘密でもある一方で、今回の豪雨により水はけのよさが逆に、土砂災害の大きな被害をもたらす結果となりました。

また、急傾斜地を利用した段々畑でのみかんの栽培は、機械化を進める大きな阻害要因ともなっており、担い手にかかる人的負担も大きいことがあげられます。

そのような中で、宇和島市では、農家のみなさんや農協、愛媛県、高等教育機関等と連携し、昨年豪雨災害からの復旧・復興活動において、ドローンを活用した農薬散布などの実験を行ったほか、段々畑の特性を活かした園地の再編復旧にも果敢に取り組んでいます。

ドローンによる農薬散布実験の様子(市農林課提供)

ドローンによる農薬散布実験の様子(市農林課提供)

宇和島市吉田町玉津地区白浦工区の園地再編イメージ図(愛媛県提供)

宇和島市吉田町玉津地区白浦工区の園地再編イメージ図(愛媛県提供)

この子どもさんが描いた絵のように、農業技術の進化により、ロボットを活用したみかんの栽培が行われる日が近い将来やってくるかもしれません。

以上、子どもたちが描いた絵を通じた復興の取組状況のお知らせでした。

 

記事提供:宇和島市
(令和元年12月)

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