取材班による現地レポート

地域の底力をめぐる。味わう。宇和島市民ワークショップ開催

2020.01.17

平成30年7月豪雨によって大きな被害を受けた吉田地区で行われた、うわじまシティブランディング事業の第2回目の市民ワークショップの様子をご紹介します。

吉田地区の市民ワークショップでは、以下のような行程が組まれました。

・日時 令和元年9月7日(土曜日)15:00~22:00
・場所
 ①奥南地区のじゃこ天
 ②喜佐方地区の田んぼ
 ③玉津地区のしらす屋
 ④知永地区から見える絶景のみかん畑
 ⑤吉田地区中心商店街にある地元スーパーでBBQのお買い物
 ⑥奥南公民館で BBQ(①から⑤でBBQ用の食材を購入しています)

それでは、ここからは、実際に各所を案内している様子を、クリエイターのみなさんが写真におさめ、それにコピーをつけたものの一部をご紹介していきながら、ワークショップの様子をご紹介していきます。

あの味、あの絶景。地域の底力をめぐる

宇和島市旧吉田町の中でも半島部にある奥南地区にある「はるちゃん」。「はるちゃん」が作るじゃこ天「はるちゃん天ぷら」は地元でも大人気。

地元でも大人気の「はるちゃん」が作るじゃこ天「はるちゃん天ぷら」

①奥南(おくな)地区のじゃこ天
最初は旧吉田町の中でも半島部にある奥南地区にある「はるちゃん」を訪れました。
この「はるちゃん」とは、地元の漁師の奥さん方により結成された企業組合の代表者の方の名前に由来するもの。地元では「じゃこ天」のことを「天ぷら」と呼び、「はるちゃん」が作るじゃこ天、「はるちゃん天ぷら」は、地元でもたいへん人気があります。

宇和島市旧吉田町の中でも半島部にある奥南地区にある「はるちゃん」。「はるちゃん」が作るじゃこ天「はるちゃん天ぷら」は地元でも大人気。

「はるちゃん」は、平成30年7月豪雨により写真に写っている加工場が大きな被害に遭いましたが、現在はグループ補助金なども活用して、事業を再開してがんばっています。

②喜佐方(きさかた)地区の田んぼ
次に訪れたのが喜佐方(きさかた)地区の田んぼです。この写真につけられている言葉は、吉田地区のお米のことについて伺った時に農家の方がおっしゃられた言葉をベースにしています。平成30年7月に発生した豪雨災害にも負けない地域のみなさんの底力がわかる風景と言葉ではないでしょうか。

宇和島市・喜佐方(きさかた)地区の田んぼ

喜佐方(きさかた)地区の田んぼは豪雨災害に屈せずにもち米を作り続ける。

③玉津(たまつ)地区のしらす屋
その次に訪れたのは、平成30年7月豪雨により大きな被害に遭った玉津地区。おいしいミカンができる産地として知られていますが、地元の方がぜひ紹介したいと選んだのは海岸沿いにある「ちりめん」屋さんでした。第3回目の市民ワークショップに参加した方からも、「あそこにちりめん屋があるのは何となく知っていたけど、あんまり意識してなかった」という声もあり、みかんだけに留まらない、地元のヒトならではの玉津地区の魅力について触れることができました。

おいしいミカンの産地として知られる宇和島・玉津地区で地元の方がぜひ紹介したい海岸沿いの「ちりめん」屋さん

地元民おすすめの玉津(たまつ)地区の「ちりめん」屋さん

④知永(ちなが)地区から見える絶景のみかん畑
続いて訪れたのは、旧宇和島市と吉田町の境にある知永地区。ここでは地元の農家だけが知っている海とみかん畑の絶景を紹介してもらいました。この写真につけられている言葉は、この風景を見るにはかなりの急傾斜を登らないといけないのですが、苦労して登った先にこのような美しい風景が宇和島にはあるということを表現したものです。

写真ではわかりづらいですが、この知永地区も含め、海がみえている半島部では、豪雨災害による爪痕が数多く残っており、復旧・復興はまだまだこれからという状況ではありますが、この美しい風景と言葉を見ていると、なんとなく前を向いてがんばろうと勇気づけられるようにも感じられませんか。

旧宇和島市と吉田町の境にある知永地区で、地元の農家だけが知っている海とみかん畑の絶景。

旧宇和島市と吉田町の境・知永地区の急傾斜を登る先に見える海とみかん畑は絶景

⑤吉田地区中心部の地元スーパーでBBQのお買い物
そして吉田地区の中心部にある商店街の一角にある地元スーパーでバーベキュー用の食材を購入しました。この商店街も平成30年7月豪雨のときに大きな被害に遭い、地元のスーパーもしばらくの間、休業せざるを得ませんでしたが、いまは元気に営業されています。

宇和島市吉田地区の中心部にある商店街の一角にある地元スーパー

豪雨の被害にあった地元のスーパーもいまでは元気に営業


持ち寄り食材でBBQ! 地元の人もふらりと参加

⑥奥南(おくな)公民館でBBQ
最後は奥南公民館前で、途中、各地で持ち寄った食材を使って参加者全員とバーベキューをしました。
※①から⑤でもBBQ用の食材を購入しています。

バーベキューができる奥南公民館は、観光客に知られていない宇和島のくつろぎスポット。

バーベキューができる奥南公民館は、観光客に知られていない宇和島のくつろぎスポット。

ワークショップに参加した地元の人によると、公民館にバーベキューセットがあり、食材をみんなが持ち寄って、楽しく時間を過ごすことが多いそうで、この日も気が付いたらワークショップに参加していない地元の人がふらりと立ち寄って宴会が始まっていました。この奥南地区も、平成30年7月豪雨により、大きな被害を受けましたが、こういった普段からのつながりが、困難に立ち向かう原動力となっているのかもしれません。

また、写真の言葉にあるように、観光客には知られていないところですが、なんとなくゆったりとした心地よい時間が流れていて、魅力的に感じられるのではないでしょうか?

宇和島で採れたての早摘みレモンでハイボール

収穫してすぐのレモンを贅沢に使ったハイボール

最後にご紹介するこの写真は、奥南公民館のBBQ宴会のときに、参加者の方がつくっていたお酒の写真にコピーをつけたものです。収穫してすぐのレモンをお酒に使うなんて、この地域でしかできない贅沢ですよね。

 

以上、吉田地区で行われた市民ワークショップの様子をご紹介しました。

 

日常の生活風景こそ宇和島の魅力

今回の市民ワークショップでは、外部のクリエイターの方々のお力を借り、参加者に「宇和島の魅力は日常の生活風景の中にこそある」ということを知ってもらうことを目的としていました。特に、平成30年7月豪雨により大きな被害に遭った吉田地区は、至るところに災害の爪痕が残っていますが、これまで紹介した写真をご覧いただければわかるように、どの場所も個性的で魅力にあふれている地域だと思いませんか。もし、そう思っていただけるのであれば、この市民ワークショップの当初の目的は十分に達成されたといってもいいのではないでしょうか。

うわじまシティブランディング事業(概要)

愛媛県宇和島市では、現在、多くの宇和島市民のみなさんに参加していただきながら、宇和島市の統一的なブランドロゴマークやキャッチコピー、そしてこれから宇和島の魅力をどのようにPRしていくのかということについて、「うわじまブランド魅力化計画」という形で策定することとしています。その一環として、宇和島市民が地元にある魅力に触れることを通じて、市民の宇和島に対する愛着や誇りを高め、市民とともに歩むシティブランドの構築を目指すため、3回の市民ワークショップを開催しました。

市民ワークショップ

今回のワークショップは、外部のクリエイターの方を宇和島市にやってきたゲストとして、参加者が旧1市3町(旧宇和島市・吉田町・三間町・津島町)の4地区に分かれておもてなしをするという設定がなされました。

第1回
テーマ:「自分ごとで考える地元の魅力」
「私が好きな地域のヒト・コト・モノ・バショ・ゴハン」を、参加者同士が議論し、半日のツアー行程表を作成していただきました。

第2回
第1回目で作成したツアー行程表をもとに、実際に現地を回りながら、外部のクリエイターの方をおもてなしし、その様子をプロのカメラマンが動画や静止画で撮影し、いわばおもてなしツアーのメイキング動画や静止画に収めていきます。

第3回
各地区で撮影された動画や静止画を編集したものを持ち寄って、各地区がどのような場所を紹介したのか、ワークショップ参加者全員で振り返りを行うとともに、一般の方にも観覧していただき、「宇和島の魅力」について考えあいました。

詳細については、宇和島市のうわじまシティブランディング事業のページにおいて紹介されています。

 

記事提供:宇和島市
(令和2年1月)

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