キリン株式会社

現地を知ることから始まる、キリングループの支援活動

2016.12.15

東日本大震災の復興支援に継続的に取り組むキリングループ復興応援 キリン絆プロジェクト」として、“地域食文化・食産業の復興支援”“子どもの笑顔づくり支援”“心と体の元気サポート”の3つを柱に展開その活動は現在も続いている。注目すべきは、その考え方。同グループには「CSV本部」という部署がある。このCSVとは、「共有価値の創造(Creating Shared Value=CSV)」という意味で、「企業の社会的責任(CSR)を果たす」という考え方から一歩進んだもの。「他者との恊働を通じて社会課題を解決しながら、企業としても成長していこう」という考え方だ。さらに支援活動を行うに際して、「現地へ行く」「現地の人と話す」「現地に寄り添った活動をする」ことを大切にしているという。

熊本地震後、「復興応援 キリン絆プロジェクト」は熊本での支援活動もスタートした。まず実施したのは、被災地への義援金・支援金の拠出。9月までに熊本県、大分県、熊本市、南阿蘇村、八代市へ合計6,500万円を贈呈。さらに、11月11日には再び熊本市へ「熊本地震復旧・復興寄付金」が贈呈された。

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11月11日に行われた熊本市への「熊本地震復旧・復興寄付金」贈呈式の様子。「これからも地域に寄り添う支援を続けていきたい」とキリンビールマーケティング株式会社熊本支社の麻生芳彦支社長(左)。右は大西一史熊本市長

並行して、同社の強みを活かした支援活動も行われた。10月12日、主要商品であるビール部門において、一番搾り 熊本づくり』を全国で発売熊本の人たちと「地元について語り合って」生まれたという商品で、熊本では特別な思いを抱いて飲んでいる人も多い。1本につき10円が熊本地震の被災地の復興支援策に活用される。

さらに、キリングループといえば、関わりの深いのがサッカー。「被災地の子どもたちが、身体を動かして元気になれる機会がほしい」という声を聞き、11月と12月、南阿蘇村と益城町の小学校でサッカー教室を開催。公益財団法人日本サッカー協会と熊本県サッカー協会との恊働による支援活動だ。元日本代表選手を講師に招き、子どもたちへスポーツの楽しさと笑顔を届けた

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11月21日、南阿蘇村にある南阿蘇西小学校で開催された第1回「JFA・キリン 熊本復興応援 サッカー教室」の様子。サッカー選手で元日本代表の中西永輔さんが講師を務めた

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南阿蘇西小学校の奴留湯雅士(ぬるゆのりひと)校長。「震災の後、さまざまなご支援を受けましたが、子どもたちがなかなか笑えなかったり、感想を言えなかったりすることがありました。そんな中で、体を動かせるようなご支援があるとありがたいなと思っていたところ、今回のサッカー教室をお声かけいただきました。子どもたちの歓声がたくさんあがっていたので、とてもうれしいですね」

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講師を務めた中西永輔さん。「熊本へ来たのは、震災後は初めて。子どもの精神面を心配していましたが、不安を感じさせないほど元気いっぱいだったので、少し安心しました。地震の影響でスポーツの大会が中止になったり、外で遊ぶ機会が減ったりしているようです。サッカーと通して、体を動かすことの大事さを伝えていければと思います」

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キリン株式会社執行役員でCSV本部CSV推進部長の林田昌也さん。「当社のビールや清涼飲料は、皆様の日々の幸せとともに飲んでいただいていると思います。震災というのは、そういう幸せを一度に壊してしまうものです。ご支援しながら私たちも一緒に歩かせていただき、地域コミュニティや日常を取り戻すお手伝いができればと思います」

11月29日には地元メディアと協力して、西原村でラジオの公開放送や地元劇団の公演、復興マルシェを実施。当日は高齢の方々も多く観覧に訪れており、会場には元気な笑い声がこだましていた。

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11月29日に開催された『劇団きゃあ』による「肥後にわか」公演。「肥後にわか」とは熊本弁で演じる、風刺と笑いがたっぷり詰まった伝統的な即興芝居

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同日は南阿蘇村の飲食店や生産者によるマルシェも開かれた

被災地で必要とされていることを肌で感じ、企業の強みを生かしつつ、他者と共に課題をクリアしていく。そんなキリングループの姿は、被災地支援のひとつのモデルとして、多くのヒントを投げかけているように思えてならない。
いま企業ができること、それは被災地の状況を肌で感じ、声を聞き、地域や他企業との“つながり”をたくさんつくることだ。

ちなみに現在、同社商品『午後の紅茶』の「あいたいって、あたためたいだ。」篇のTVCMは、地震の被害が大きかった南阿蘇村がロケ地。美しくて素朴な村の魅力の発信に一役買っている。被災地のことを知っているからこそできる支援のカタチだ。本編はもちろんだが、ぜひメイキングの映像もご覧いただきたい。

いまできること取材班
文章・撮影:高野正通

12月15日 2016

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