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「復興応援 キリン絆プロジェクト」熊本支援 第2弾が始動

2017.04.10

熊本地震からもう間もなく一年を迎える被災地では、去る3月29日、西原村の小森仮設団地で、「復興応援 キリン絆プロジェクト熊本支援事業の一環となる2回目の贈呈式が行われた。
これは、昨年12月に、熊本県・キリングループ・日本財団の三者で締結した包括支援協定に基づくもので、この日、キリン株式会社と日本財団から支援団体である「くまもと災害ボランティア団体ネットワーク(以下、KVOAD)」への支援金として、1,000万円が贈呈された。

贈呈式では、「キリンビール株式会社」麻生熊本支社長から、「くまもと災害ボランティア団体ネットワーク(KVOAD)」樋口協同代表へ目録が手渡された

いま被災地では、住み慣れた地域を離れ、応急仮設団地やみなし仮設住宅への入居が進んでいる。新しい生活拠点で被災者が心おだやかに暮らしていくためには、新たなコミュニティ形成がとても重要となってくる。
今後「KVOAD」では、この助成金を仮設団地におけるコミュニティ形成、みなし仮設入居者の交流イベントなどに活用していくそうだ。

「KVOAD」の樋口共同代表から、地域支え合いセンターと連携したコミュニティづくりの支援プロジェクトの内容が発表された

まず、「応急仮設住宅のコミュニティ形成支援」では、現状、住民同士の生活上のルール作りが必要であるため、今後、県内の自治会長へ呼びかけを行い、東北・中越地震での事例を視察。そこで学んだことを活かし、仮設団地での課題の解決に取り組んでいく。
続いて、「みなし仮設入居者の交流支援」では、点在しているみなし仮設の場合、復興関連のサポートを受けにくいという課題があり、特に高齢者は孤立化しやすい傾向にある。そこで、入居者同士の交流や各種支援につながるイベントを夏ごろ実施する計画で、孤立化防止や専門家による課題解決を図っていく。
その他、地域コミュニティの場となる集会所やみんなの家などに、囲碁や将棋などの備品をそろえ、交流のきっかけや居場所づくりも推進していく。

「復興応援 キリン絆プロジェクト」熊本支援の贈呈式の様子

左から、「日本財団ソーシャルイノベーション本部」上席チームリーダーの荻上さん、「KVOAD」共同代表の樋口さん、「西原村小森第4仮設団地」自治会長の丹波さん、「キリンビール株式会社」熊本支社長の麻生さん

震災から間もなく一年。被災者同士のコミュニティづくりという新たな課題を抱えている被災地・熊本。「復興応援 キリン絆プロジェクト」熊本支援事業が、創造的復興を力づよく加速させていくことになる。

★「復興応援 キリン絆プロジェクト」熊本支援事業とは
キリングループが掲げる「絆を育む」をテーマに、「食産業復興支援」「地域の活性化支援」「心と身体の元気サポート」という3つの幹で地域に寄り添い、熊本の復興から未来へつながる活動の支援を推進しているもの。また、熊本県の「平成28年熊本地震からの復旧・復興プラン」とも連携し、行政、民間企業、公益財団法人が一体となり、より包括的かつきめ細やかな支援の実現に向けて活動している。

いまできること取材班
文章:稲積清子
撮影:長谷和仁

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