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西原村のおいしいが集まった「俵山交流館 萌の里」が、元気に営業を再開!

2017.04.17

震災から一年が経ち、まだ復旧の課題を抱えている場所が熊本各地にたくさんある一方で、ようやくお店を再開するといった明るいニュースも増えてきている。
その一つが阿蘇郡西原村にある「俵山交流館 萌の里」だ。同施設は、同村の新鮮でおいしい農産物や加工品などが集まる直売所で、南阿蘇村へと続く俵山ルートの途中にある。地震前は、県内外から多くの人が集まる人気スポットだったところだ。

それが昨年4月の熊本地震の影響で、周辺の道路が寸断。さらにこの地域の農家さんの多くが被災したこともあり、休業を余儀なくされていた。
昨年8月からは仮店舗である「復興市場 萌の里」で営業を続けていたが、ようやく一年を迎えるタイミングで、3月15日から本館の営業を再開。周辺の迂回路も整備されたということで、現地を訪ねた。

阿蘇郡西原村の旬の農産物や加工品が集まる「俵山交流館 萌の里」

営業再開を喜ぶスタッフの寺本篤史さん

本震直後に止まったままの時計。震度7の衝撃を物語っている

スタッフの寺本篤史さんにお話をうかがうと、「再開までに3年ぐらいかかるだろうと思っていましたので、本館の営業を再開できてほっとしました。ただ、お店は再開できたのですが、取引先の農家さんのほとんどは仮設暮らし。住まいのこと、そして農地のこと、問題を抱えていらっしゃる方が多いのが現状です」。
農産物を届けてくれる農家さんは、昨年までの半分ほどの数だという。それでも再開を待ちわびた人たちがこの日も多く来店し、買い物を楽しむ姿があった。

並んだ野菜は見るからに新鮮そのもの

これからは、タケノコ、わらび、タラの芽など、春の味覚である山菜が並ぶほか、西原村の特産品であるサツマイモ「シルクスイート」も5月いっぱい販売される予定。シルクスイートは、昨年の地震後に多くのボランティアの力を借りて植え付けされたということなので、地震を乗りこえて育ったサツマイモをぜひ多くの方に味わっていただきたい。

大切畑ダム横の迂回路。この道が整備されたことで、俵山ルートを抜け、南阿蘇村にもスムーズに行けるようになった

「俵山交流館 萌の里」の横には花畑もあり、5月にはポピーの花も咲く予定。写真は、3月下旬に撮影した菜の花の様子

本館の営業再開と同時に、県道206号沿いの「復興市場 萌の里」でも営業を継続中。西原村の大地の恵みを受けて育った農産物や、手作りのお弁当・惣菜など、おいしい味覚がたっぷりそろう両スポットで、食材を手に入れ、買って、食べて応援するのも復興支援のカタチ。春風が気持ちのいい季節にドライブコースとしてもおすすめだ。

いまできること取材班
文章:稲積清子
撮影:長谷和仁

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