現地のいまを知る

阿蘇と東京。つながる支援の輪

2016.08.11

阿蘇市一の宮町は、阿蘇神社やレトロな商店が並ぶ門前町など、見どころいっぱいの人気観光地。阿蘇神社から歩いて10分ほどの場所にある、かつて女学校だったという木造校舎を再利用したショップ群も、普段は県内外から訪れる観光客で賑わうのだが、熊本地震後、人出は大きく落ち込んでしまった

同敷地内でフランス雑貨とカフェ『TienTien(ティアンティアン)』を営む山田眞由美さんは、「これまで人を喜ばせたい一心で店を営んできましたが、地震後は誰にも会いたくない心持ちになってしまって。そのことに自分自身が大きなショックを受けました。地震への恐怖や、これからの生活、店のことを考えて、精神的に追い込まれていたのだと思います」と振り返る。

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『TienTien』店主の山田眞由美さん

そんなときに、以前から交流があった東京在住のアクセサリー作家・小林モー子さんからの電話が鳴った。
“私のショップでチャリティーイベントをやろうよ”と言ってくれて。彼女は多くのクリエイターが入居している東京・渋谷の『パールマンション』にアトリエやショップを構えています。イベントには他のクリエイターの方々や管理人さんにも協力していただき、6月4日(土)・5日(日)に復興イベントを開催しました。熊本から参加したのは17店舗です」。

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東京の『パールマンション』で再会を果たした、山田さんとアクセサリー作家の小林モー子さん(手前)。以前から『TienTien』で出張販売会を行うなど、公私に親しい間柄

その会期中に、次回は阿蘇で開催することも決まったという。
“せっかくつながったのだから”という言葉から、すぐに開催が決まりました。寄り添っていただく気持ちが本当に嬉しくて」と山田さんは微笑む。

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東京での復興イベントの様子

実は、山田さんは地震後に各地で行われている復興マルシェに、複雑な想いを抱いていた。
自治体とのつながりがないと出店のキッカケがつかめなかったり、大量生産できないと出店できないということがありました。私のような個人経営の、日々小さなお金を積み重ねて営んでいる店にはハードルが高くて。でも『パールマンション』の方々は私たちに寄り添い、無理のないカタチでの参加を叶えてくれました。これからも復興へ向けて、できることを少しずつ進めていきたいと思います」と山田さんは微笑む。

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『パールマーケットin阿蘇』は『TienTien』店内で開催

東京で生まれた支援の輪が、阿蘇へ
『パールマーケットin阿蘇』と題した復興イベントは、8月20日(土)・21日(日)に『TienTien』で開催される。東京からは9組、九州からは14組のクリエイターが参加。手仕事にこだわった食・雑貨・アクセサリーなどが阿蘇で一堂に会する(参加作家、開催時間、アクセスなど、詳細はFacebookを参照)。
足を運んで、楽しい時間を共有するだけでも、支援の輪に入ることができるはずだ

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イベントの概要はこちら

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いまできること取材班
文章・撮影:高野正通

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