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地震で楽しめなかった“こどもの日”を取り戻す 再春館ヒルトップで「益城のこどもの日」開催

2016.07.01

熊本県益城町に本社をかまえる『再春館製薬所』。熊本地震で甚大な被害を受けた益城町の子どもたちに「音楽やスポーツを通じて元気を届けたい」というおもいから、6月25日(土)、「再春館ヒルトップ」にて「益城のこどもの日」を開催。益城町に住む小・中学生とその家族が招待され、2,747名が来場した。

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「益城町のこどもの日」会場となった「再春館ヒルトップ」

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今回のイベントのきっかけとなったのは、同社と長年付き合いのあるイラストレーターから届いた見舞金。「子どもたちに喜んでもらうために使ってください」というメッセージとともに100万円が寄せられた。
「この気持ちにこたえるために全社員からアイデアをつのり、今年は地震のために楽しめなかった“こどもの日”を取り戻すようなイベントにしようと企画しました」と広報担当の池田栄治さん。
発災後は、観光地の被災やイベントの中止、近隣の映画館の休業がつづき、子どもたちが楽しめる場が制限。避難生活が続けば、家族で出かけたり、外で遊ぶことも気軽にはできない。同社には益城町在住の社員が多く、子どもを持つ社員からも「子どもを遊びに連れて行けない」という声も多くあがっていたそうだ。
益城の子どもたちが一瞬でもワクワクしてくれれば」。池田さんが言うように、今回のイベントでは子どもたちが笑顔になることが目的。シンプルなミッションだが、その想いに歌手やタレント、スポーツ選手、企業などが続々と賛同し、多彩なコンテンツをそろえることができた。

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益城町中心部から「再春館ヒルトップ」までは車で約17分。送迎バスも運行し、ワクワクした表情の子どもたちをのせて到着

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当日は、グループ会社をふくめて総勢600名の社員がボランティアとしてイベントをささえた

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ステージでは、くまモンをはじめスペシャルゲストがパフォーマンスをひろう

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子どもたちも一緒におどってうたって、楽しい一時がすごせたようだ

発災直後から、社員と家族の安全確保、再春館製薬所のコールセンターの復旧、そして益城町への支援と、3つの目標を掲げて活動してきた同社。4月21日から清掃活動や商品でもある化粧品の提供など避難所への支援をつづけ、ゴールデンウィーク後は、再開した町内7つの小中学校へ週に1度、社員食堂から汁物を提供している。さらに、社内に「復興部」をたちあげ、社員の生活の安全、熊本のひとたちが元気になるような復興支援を考えているという。

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「東日本大震災では、女性やボランティアの方にお化粧品を提供したり、小学校にチューリップをうえたり、支援をつづけてきました」と広報担当の池田栄治さん。企業の個性をいかすような支援が、継続できる秘訣だと語ってくれた

「こんな時だからこそ、行政と企業の垣根をこえて協力しあう必要があると思います。今後の支援は未定ですが、なにができるのか…と、その時々で考えながら必要とされる支援で、益城町、熊本を元気にしていきたいですね」と池田さん。ホスピタリティを大切にする日頃の社員教育と、民間企業ならではのフットワークのよさを活かし、継続的な支援をつづけていきたいと話してくれた。

フォトギャラリー

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ドモホルンリンクルの製造過程を見学する幅広の通路には「縁日コーナー」が出現。ヨーヨー釣りや射的、ボールすくいなどで、一足早く夏まつり気分に

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昨年5月に結成された再春館製薬所バドミントン部にくわえ、日本ユニシスバドミントン部の選手による「バドミントン教室」を開催

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学校の体育館が避難所になったため、部活動も制限されているとか。おもいきりラケットを降る顔に笑顔がこぼれていた

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『セガサミー』のアミューズメント機器がならぶ「ゲームコーナー」。どのゲームも行列ができるほど人気だ

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スマートボールやUFOキャッチャーなどオモチャがあたるゲームやネイルシールが作れるプリント機をまえに、男の子も女の子も夢中になっていた

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社員ボランティアによる屋台コーナー

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『とらや』『久兵衛』といった名店も東京から参加。おいしいようかんや巻き寿司も益城町の子どもたちにふるまわれた

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楽しい時間はあっという間。エントランスではビッキー&チームビーナスが子どもたちをみおくっていた

いまできること取材班
文章:廣木よしこ
撮影:長谷和仁

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