
「ホワイト企業の調剤薬局に転職したい。ブラック企業はもう嫌だ。」
転職するなら、年収や待遇がいいホワイト企業を選びたいものですよね。
「ホワイト企業の調剤薬局に転職したいけれど、どこを受けたらよいか分からない。」このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、『調剤薬局のホワイト企業ランキング』をご紹介します。
さらに、調剤薬局のホワイト企業を見極めるポイントについても取り上げたので、ぜひ参考にしてください!
年収や待遇がいいホワイト企業の大手調剤薬局ランキングTOP8
さっそくですが、ここからは『年収や待遇がいいホワイト企業の大手調剤ランキングTOP8』を発表します。
第1位 メディカルシステムネットワークス(なの花薬局)
第2位 アイセイ薬局
第3位 共創未来グループ(ファーマみらい)
第4位 I&H株式会社(阪神調剤薬局)
第5位 トーカイグループ(たんぽぽ薬局)
第6位 総合メディカル(そうごう薬局)
第7位 アインHD(アイン薬局)
第8位 日本調剤
なお、このランキングは2022年大手調剤薬局ドラッグ・調剤事業の合計売上高ランキングのTOP11社を、以下の4点から評価したものです。
- 薬剤師平均年収
- 残業時間
- 有休消化率
- 待遇面の満足度
ホワイト企業と一口に言っても、それぞれの企業ごとに特徴が異なります。
というわけで、各企業の特徴を詳しく見ていきましょう!
メディカルシステムネットワークス(なの花薬局)
堂々のランキング1位に輝いたのは、なの花薬局を展開する「メディカルシステムネットワークス」です。
メディカルシステムネットワークスは、北海道から九州まで全国427店舗の調剤薬局を展開する調剤薬局チェーン。
代表的な薬局は「なの花薬局」で、店舗により「地域密着型」「大型門前型」「医療モール型」の3パターンに分かれます。
年収・残業時間・有休消化率・従業員満足度の全てが総合的に高く、非常にバランスの良い調剤薬局です。
勤務エリアはできる限り本人の希望が重視され、「自宅通勤」「広域勤務(エリア勤務)」「広域勤務(全国対象)」を選択可能。
自分の求める勤務体制を選びやすいのも嬉しいですね。
メディカルシステムネットワークスの概要・特徴は以下のとおりです。
会社名 | メディカルシステムネットワークス |
主な薬局 | なの花薬局 |
2022年売上 | 1014.6億円 |
年収 | ☆☆☆☆☆ |
残業時間の少なさ | ☆☆☆☆☆ |
有休消化率 | ☆☆☆☆☆ |
従業員満足度 | ☆☆☆☆☆ |
特徴 |
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ホワイト企業への転職を希望するなら、メディカルシステムネットワークスはぜひチェックしておきたいところです。
アイセイ薬局
第2位にランクインしたのは、アイセイ薬局を展開する「株式会社アイセイ薬局」です。
アイセイ薬局は、北は青森、西は兵庫県まで全400店舗の調剤薬局を展開する調剤薬局チェーン。
カラフルなドットで作られたハートのロゴが目印です。
待遇面の満足度・有休消化率が高レベルで、待遇面の満足度は今回調査した全11社中トップとなりました。
アイセイ薬局の概要・特徴は以下のとおりです。
会社名 | 株式会社アイセイ薬局 |
主な薬局 | アイセイ薬局 |
2022年売上 | 688.4億円 |
年収 | ☆☆☆☆ |
残業時間の少なさ | ☆☆☆☆☆ |
有休消化率 | ☆☆☆☆☆ |
従業員満足度 | ☆☆☆☆☆ |
特徴 |
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仕事とプライベートを両立できるホワイト企業を探している方は、アイセイ薬局をぜひチェックしてみてください。
共創未来グループ(ファーマみらい)
第3位にランクインしたのは、共創未来薬局を展開する「株式会社ファーマみらい」です。
ファーマみらいは医薬品卸の東邦薬品と同じ、「東邦ホールディングス株式会社」の子会社。
調剤薬局を青森県から沖縄県まで、グループ合計で543店舗展開しています。
今回の調査ではファーマみらいは残業時間が1番少なく、年収は第3位。
全店舗の機械化を進め、働きやすさと効率の両立につなげています。
共創未来グループ(ファーマみらい)の概要・特徴は以下のとおりです。
会社名 | 株式会社ファーマみらい |
主な薬局 | 共創未来 |
2022年売上 | 918億円 |
年収 | ☆☆☆☆☆ |
残業時間の少なさ | ☆☆☆☆☆ |
有休消化率 | ☆☆☆☆☆ |
従業員満足度 | ☆☆☆☆ |
特徴 |
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ファーマみらいは起業当初から在宅医療を実施し、多くの店舗で在宅医療を行っています。
地域に寄り添ったホワイト企業に転職したい方は、ファーマみらいの共創未来グループをチェックしてみてください。
I&H株式会社(阪神調剤薬局)
第4位にランクインしたのは、阪神調剤薬局を展開する「I&H株式会社」です。
I&H株式会社は北海道から沖縄まで全国548の店舗を展開。
代表的なのは「阪神調剤薬局」ですが、訪問看護ステーションやコンビニエンスストアなど、医療・介護分野を中心に幅広い事業を手がけています。
また、I&H株式会社は転勤の有無だけでなく、専門薬剤師を目指す「エキスパートコース」、毎月10万円が支給される「奨学金サポートコース」を用意しています。
個人の希望に合わせた働き方を選べるのも嬉しいポイントです。
今回の調査結果では、残業時間の少なさランキングが第2位、待遇面での満足度も5位にランクイン。
充実した家賃補助などが高く評価されています。
I&H株式会社(阪神調剤薬局)の概要・特徴は以下のとおりです。
会社名 | I&H株式会社 |
主な薬局 | 阪神調剤薬局 |
2022年売上 | 1134.1億円 |
年収 | ☆☆☆☆ |
残業時間の少なさ | ☆☆☆☆☆ |
有休消化率 | ☆☆☆☆ |
従業員満足度 | ☆☆☆☆☆ |
特徴 |
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多彩な勤務コースを選べるホワイト企業で働きたい方は、I&H株式会社の阪神調剤薬局をチェックしてみてください。
トーカイグループ(たんぽぽ薬局)
第5位にランクインしたのは、たんぽぽ薬局を展開する「トーカイグループ」です。
トーカイグループは、たんぽぽ薬局を中心に東海・北陸・近畿・四国地方で147店舗を展開する調剤薬局チェーン。
全店でオンライン服薬指導を実施しており、患者さんへ寄り添ったサービスを提供しています。
また、たんぽぽ薬局の8割は大病院やがん診察拠点病院の門前薬局。
抗がん剤や抗HIV薬、麻薬などの高度な知識が必要となる薬も多く取り扱います。
外来がん治療専門薬剤師の取得には、症例を伴う深い専門知識が必要です。
しかし、たんぽぽ薬局は学術研修課による症例を学ぶためのフォロー、単位取得のための講習会の費用支援などを行い、専門資格取得に強力なバックアップ体制を整えています。
トーカイグループ(たんぽぽ薬局)の概要・特徴は以下のとおりです。
会社名 | トーカイグループ たんぽぽ薬局株式会社 |
主な薬局 | たんぽぽ薬局 |
2022年売上 | 465.6億円 |
年収 | ☆☆☆ |
残業時間の少なさ | ☆☆☆☆☆ |
有休消化率 | ☆☆☆☆☆ |
従業員満足度 | ☆☆☆☆☆ |
特徴 |
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抗がん剤や麻薬などの高度な知識を得られたり、外来がん治療専門薬剤師を目指せたりするホワイト企業を探している方は、トーカイグループのたんぽぽ薬局がおすすめです。
総合メディカル(そうごう薬局)
第6位にランクインしたのは、そうごう薬局を展開する「総合メディカル」です。
総合メディカルは医療機関専門の経営コンサルティング会社で、その調剤薬局部門が全国741店舗の「そうごう薬局」。
医療機関との深い関連性からうまれた薬局のため、医薬連携に強いのが特徴です。
総合メディカルは独自の社内認定薬剤師制度を導入しており、7種類から自分の求める分野を深く学べるのも大きな魅力。
さらに専門性を高めたい場合は、外来がん治療専門薬剤師、在宅専任薬剤師へのスキルアップも可能です。
総合メディカル(そうごう薬局)の概要・特徴は以下のとおりです。
会社名 | 総合メディカル株式会社 |
主な薬局 | そうごう薬局 |
2022年売上 | 1158.5億円 |
年収 | ☆☆☆☆☆ |
残業時間の少なさ | ☆☆☆☆ |
有休消化率 | ☆☆☆☆☆ |
従業員満足度 | ☆☆☆☆☆ |
特徴 |
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医師と連携して行う患者さんへのアプローチに興味がある方や、充実した育児支援を受けられるホワイト企業を探している方は、総合メディカルを検討してみてください。
アインHD(アイン薬局)
第7位にランクインしたのは、アイン薬局を展開するアインHD(ホールディングス)です。
アイン薬局と言えば、全国に1287店舗を展開する業界最大手の調剤薬局チェーン。
売り上げも23年連続で増収しており、非常に勢いのある大手企業です。
IT技術を活用した調剤過誤防止システムを始めとする、最新の医療機器も導入。
教育システムや在宅医療なども非常にしっかりした体制で運用されています。
アインHD(アイン薬局)の概要・特徴は以下のとおりです。
会社名 | 株式会社アインホールディングス |
主な薬局 | アイン薬局 |
2022年売上 | 3036.7億円 |
年収 | ☆☆☆☆ |
残業時間の少なさ | ☆☆☆☆ |
有休消化率 | ☆☆☆☆ |
従業員満足度 | ☆☆☆☆☆ |
特徴 |
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業界最大手のホワイト企業でしっかりとしたキャリアを築きたい方は、ぜひアイン薬局を検討してみてください。
日本調剤
第8位にランクインしたのは全国726店舗の調剤薬局を展開する大手企業「日本調剤」です。
日本調剤は66%の店舗が大学病院・総合病院の門前薬局として機能しており、高度で専門的な知識を身に着けたい方にぴったりの調剤薬局です。
さらに、97%以上の店舗に在宅医療の実績があり、85.5%の店舗にかかりつけ薬剤師が在籍。
日本調剤は、薬剤師のスキルアップに非常に力を入れているんです。
日本調剤で調剤した社員や家族の薬代を全部会社が負担してくれる、社内・社外認定資格の取得により月5000円〜50000円の手当が支給されるなど、福利厚生や手当面も充実しています。
今回の調査では、残業時間や有休消化率の面で他の企業にランキング上位を譲りましたが、非常に魅力的な企業であることは間違いありません。
日本調剤の概要・特徴は以下のとおりです。
会社名 | 日本調剤株式会社 |
主な薬局 | 日本調剤 |
2022年売上 | 2656.2億円 |
年収 | ☆☆☆☆☆ |
残業時間の少なさ | ☆☆☆ |
有休消化率 | ☆☆☆☆ |
従業員満足度 | ☆☆☆☆☆ |
特徴 |
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研修制度が充実し、努力によって得た資格を手当として直接評価されるホワイト企業を探している方は、日本調剤がおすすめです。
調剤薬局がホワイト企業かを見極めるために見るべきポイント
気になる転職先を見つけた時『ホワイト企業を見極めるためにどこを見ればいいのか』は、気になるポイントですよね。
結論から言うと、ホワイト企業かを見極めるためのポイントは以下の4つです。
- 年収の高さ
- 残業時間の多さや有休消化率などの処遇に関する数値
- 口コミにおける待遇面への満足度
- 福利厚生の手厚さ
というわけでここからは、それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう!
年収の高さ
『年収の高さ』は、非常に重要なポイントです。
転職により、どの程度年収が変化するかは、必ずチェックしましょう。
年収をチェックする際は、以下の内容に注意が必要です。
- 会社の昇給率・昇給方法
- 認定薬剤師などの資格取得で手当が出るか
- 転職直後もボーナスが支給されるか
転職直後の年収が同じでも、昇給率が違えば長く勤めた場合の総年収には大きな差がつきます。
管理薬剤師や薬局長に昇進した際に、どの程度給料が上がるかもあらかじめチェックしておきましょう。
また、転職直後は満額のボーナスが支給されない例もあるため注意が必要です。
ボーナスの金額は「基本給×〇か月×査定による増減」で決定されます。
しかし、転職タイミングによっては査定できる実績がないため、既定のボーナスよりも少ない金額になる可能性があるんです。
ボーナスの規定は会社によって異なるため、入社前に必ず確認しましょう。
薬剤師の年収は都道府県によっても差が見られ、薬剤師が足りない地方部は、高年収を得やすい傾向があります。
1つの年収基準として、令和4年に政府から発表された薬剤師の平均年収:583.4万円と比較してみるのもおすすめです。
残業時間の多さや有休消化率などの処遇に関する数値
『残業時間の多さ・有休消化率』などの数値も、ホワイト企業を求めるなら必ずチェックしましょう。
毎日ハードな残業が続き、有休も取れない企業では、健康に仕事を続けるのは難しいですよね。
近年は残業を減らしている調剤薬局が多く、企業の採用ページに残業時間が記載されていることもあります。
例:
- 日本調剤 残業時間 有 ※月間20時間程度(配属店舗による)
- 総合メディカル 薬剤師職の月平均残業時間 10時間
(出典:日本調剤 薬剤師中途採用サイト・総合メディカル採用サイトより)
残業時間や有休消化率は企業が出しているデータを見るのが確実ですが、企業の口コミサイトでもサイトが独自に集計したデータを見ることができます。
実際のところ、残業時間・有休消化率のどちらも配属店舗や時期による忙しさによります。
しかし、自分が納得できるレベルの残業時間・有休消化率なのかは必ず見ておきましょう。
口コミにおける待遇面への満足度
ホワイト企業の場合、社員が待遇面に満足している可能性が非常に高いです。
そのため、『口コミにおける待遇面への満足度』をチェックすることで、現場社員のリアルな声を知ることができます。
待遇面への満足度を調べる方法は、以下のとおりです。
- 知り合いが勤めているなら、直接聞いてみる
- 企業の口コミサイト・掲示板などをチェックする
- 転職エージェントに募集が出た経緯などを確認してもらう
「忙しいけれど、年収が高いので満足」「年収は普通だけど、人間関係が良いので働きやすい」など、人によってホワイト企業に求める待遇は異なります。
そのため、待遇面の口コミをチェックする際は複数人の口コミをチェックし、自分が共感できる情報をたくさん集めましょう。
福利厚生の手厚さ
ホワイト企業を見極めるには、『福利厚生の手厚さ』も見逃せません。
役に立つ福利厚生の項目は人によって異なりますが、以下の項目をチェックしましょう。
- 住宅補助・借り上げ社宅制度
- 特別休暇:慶弔休暇・夏休み・連続休暇・配偶者出産休暇など
- 社員割引:OTCや化粧品の割引・自社で調剤した処方箋調剤料の補助など
- 社員の財産形成:財形貯蓄制度・持株会制度など
- 育児サポート:育休の期間・育児のための時短勤務の期間・助成金など
- 福利厚生倶楽部などによる、保養所・レジャー施設などの割引
- インフルエンザ予防接種補助
- 専門薬剤師など、資格取得の補助
福利厚生は、『募集要項』や採用サイトの『福利厚生』ページで確認できます。
まとめ
今回は、『調剤薬局のホワイト企業をランキング形式と見るべきポイント』についてお話しました。
転職先で長く勤めるには、ホワイト企業を選ぶことが非常に大切です。
今回ご紹介した大手ホワイト企業の調剤薬局ランキングは、以下のとおりです。
第1位 メディカルシステムネットワークス(なの花薬局)
第2位 アイセイ薬局
第3位 共創未来グループ(ファーマみらい)
第4位 I&H株式会社(阪神調剤薬局)
第5位 トーカイグループ(たんぽぽ薬局)
第6位 総合メディカル(そうごう薬局)
第7位 アインHD(アイン薬局)
第8位 日本調剤
ホワイト企業の大手調剤薬局に転職したい方は、ぜひ参考にしてください。
また、ホワイト企業を見極めるためにチェックするポイントは以下のとおりです。
- 年収の高さ
- 残業時間の多さや有休消化率などの処遇に関する数値
- 口コミにおける待遇面への満足度
- 福利厚生の手厚さ
企業によりそれぞれ特徴が異なり、どの調剤薬局をホワイト企業だと感じるかは人それぞれです。
自分が転職に求める内容を明らかにして、長く勤められるホワイト企業をぜひ探してみてください!