
「ドラッグストアで薬剤師として転職してみたいけど、どのドラッグストアが給料がいいんだろう?」
そんな風に考える薬剤師も多いでしょう。
実際に、調剤薬局や病院勤務の薬剤師と比べても、ドラッグストアで働く薬剤師の方が給料が高いといわれています。
今回はそんなドラッグストアの中でも、売上が良く、従業員の給料も高くなっているドラッグストアについて紹介していきましょう。
他業種との比較や、ドラッグストアへ転職する方法なども解説していますので、ドラッグストアに転職したいと考えている薬剤師の皆さんは、ぜひ参考にしてください!
ドラッグストアで働く薬剤師の平均年収ランキングTOP7
現在、医療業界でもセルフメディケーションの必要性が高まっており、ドラッグストア業界は売上も好調です。
今回は、ファルマスタッフのドラッグストア大手の売り上げランキング10位内に入っている企業を、従業員の口コミサイト「OpenWork」に記載されている薬剤師年収別にランキングにしました。
ただし、ツルハドラッグ、ディスカウントドラッグコスモス、クリエイトSDホールディングスの3社に関しては、記載がないためランキングから除外しています。
クスリのアオキホールディングス
株式会社クスリのアオキは、創業150周年を迎えた、石川県に本社を置くドラッグストア企業です。
店舗は北信越(石川県、富山県、福井県、新潟県、長野県)を中心に、東北(岩手県、宮城県、山形県、福島県)、関東(千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県、山梨県)、東海(三重県、愛知県、岐阜県、静岡県)、近畿(大阪府、京都府、滋賀県、奈良県)にあり、その店舗数は801店舗となっています。
調剤事業やOTC販売のみならず、 日用品や惣菜、生鮮食品などの食品部門の販売網が充実しており、コロナ禍にあっても巣ごもり需要などで業績も好調です。
クスリのアオキで働く薬剤師の平均年収は、670万円 (回答:600万円〜800万円)となっています。
年功序列という制度はない。昇給は役職の昇格でしかないため、長く勤めていても、成果をあげれないと、一向に給料はあがらないため、すぐに新卒に抜かれることも充分にありえる。ただ、初年給が他社と比較してもかなり良いため、そのままずるずる在籍している人も多い。遠隔地手当の給与への影響が大きく、北陸に所属していると、給与に大きくプラスされる。 残業時間も厳しく管理されており、フレキシブルな時間設定が本社のほうでされているため、月によって残業時間はかなり変わる。 基本給+資格給+残業手当+遠隔地手当が基本給与制度である。
給料は手当てで稼いでいくタイプで基本給の上昇はおそらく現場で働いている間は勤続年数に限らず昇給はない。 手当ては応援手当、分割休憩手当、役割手当等あり充実はしている方だと思う。
クスリのアオキでは、基本給は少ないものの手当が充実しており、昇格すると給料が上がっていくシステムのようです。
やる気のある薬剤師を正当に評価してくれることがわかります。
ウエルシアホールディングス
ウエルシアホールディングスは、45都道府県に2780店舗という、日本最大手のラッグストアチェーンです。
2022年の経営重点目標として、毎期120店舗前後の新規出店を掲げており、今後も急速な拡大戦略をとっていくのでしょう。
ウエルシアはドラッグストア業界としては初めて、2022年に売上1兆円を超えました。
ウエルシアは調剤薬局併設型店舗をメインに据えており、現時点で全店舗の80%が調剤薬局併設店舗です。
そんなウエルシアで働く薬剤師の平均年収は、619万円(回答:450万円~900万円)となっています。
ウエルシアで働く薬剤師の口コミは以下の通りです。
ナショナル職、リージョナル職、エリア職と分かれている。ナショナル職だと家賃補助8割、手当毎月3万円あり、実質一人暮らしが無料でできる。ボーナスは、エリア職に比べて1.5倍と言われている。エリア職だと、手当は少なく家賃補助も出ない。ナショナル職からエリア職にするには3年ごとに契約変更があるが、一人暮らしするならナショナル職がおすすめ。残業は店舗によるが、多くて1時間程度でほぼ定時通り帰宅している。残業代は一分ごとに出るので不満はない。
新卒の基本給は35.5万。残業代は1分ごとにつきます。ワンランク上になると基本給に+1万だそう。 全国職との違いはボーナスの差。 冬は基本給、夏は自己評価の倍率×基本給。
ウエルシアは全国に店舗を抱えています。
そのため、勤務地域を限定しない全国で働ける薬剤師が高く評価される傾向にあるようです。
サンドラッグ
サンドラッグは、子会社も合わせると全国に1300以上の店舗をかかえる大型ドラッグストアチェーンです。
そんなサンドラッグで働く薬剤師の平均年収は、581万円(回答:300万円〜770万円)となっています。
サンドラッグで働く薬剤師の口コミは以下の通りです。
基本給=年齢給+職能給からなる。年齢給は年をとるごとに数千円、職能給は能力に応じてアップし、1000円の人もいれば、万単位で上がる人もいる。そのほかの手当は、薬剤師手当みたいなものが16万円、地域手当が2万円、家族手当が1万円だったと思う。全国転勤ありの人は、社宅制度があり家賃1万円で住める。
薬剤師手当が98000円の分、基本給が低いためボーナスは低い。 ただそれでも一般の調剤薬局薬剤師に比べると給与は高い。
基本給自体は低く、薬剤師手当が大きい。基本給は24万くらい。薬剤師手当が一年目が12万、2年目が14万、3年目が16万。3年目からは、月例か販売責任者にならなければならない。この2つの違いは、簡単に言うと薬を良く売るかあんまり売らないかの違い。月例はあんまり薬を売らない人達がなる。販売責任者はよく薬を売る人がなる。販売責任者になると給料が増える。
サンドラッグで働く薬剤師は、しっかりと結果をだせば給料は上がっていくシステムのようです。
スギホールディングス
スギホールディングスは、もともとは1976年に愛知県西尾市で開業した小さな薬局にすぎませんでした。
創業当時はまだ国内で珍しかった調剤併設型ドラッグストアに挑戦し、これがヒットしてスギ薬局は現在の国内大手のドラッグストアチェーンへと成長していきました。
現在では、中部地方だけでなく、関西や関東にも店舗網を拡げています。
そんなスギ薬局で働く薬剤師の平均年収は、560万円(回答:380万円〜820万円)となっています。
スギ薬局で働く薬剤師の口コミは以下の通りです。
社内資格に応じて、ランクが決まっている。 昇格試験を受けるかどうかは本人次第で強制はされない。 試験も一般職、薬剤師、化粧品担当等違いは無く、ランクに応じて同一の試験を受ける。 ランクにより、基本給の幅、昇給基準、退職金の基準が全て明確にされているので制度として分かりわすい。 また職位による手当は無く、ジョブローテーションが行われやす環境にはある。 いろいろ体験したい人には、職種を変わりやすいし、1箇所に留まりたければ、留まることもできる。
薬剤師は新卒月33万くらいからスタート。昇格試験が1年に1回あるので、それに合格するとさらにアップ。毎年、昇給はあり。しかし、一般企業に比べると微々。
子育て中で時短勤務だが、きちんと評価、昇給してくれている。ボーナスもある。 決算賞与もあり、不満はないです。
スギ薬局では、給与制度が明確化されているのが好評のようです。
子育て中であっても、従業員をきちんと評価してくれる透明性の高さも従業員には嬉しいことがわかります。
カワチ薬品
カワチ薬品は、栃木県に本社を置く、小売企業大手です。
東日本でドラッグストア・調剤薬局チェーン「カワチ薬品」を展開しています。
「メガ・ドラッグストア」と呼ばれる郊外型の超大型店舗が多く、生鮮を含む食料品や家電の取り扱いも多いことが特徴です。
そんなカワチ薬品で働く薬剤師の平均年収は、548万円(回答:420万円〜650万円)となっています。
カワチ薬品で働く薬剤師の口コミは以下の通りです。
基本給と薬剤師手当が分かれているため、賞与に関しては基本給をベースにしています。ただ、この業界のなかではなかなかの給与だと思います。
年収事例:中途入社5年目 薬剤師正社員 年収650万円から700万円(月に40時間ぐらいの残業代込) 給与制度の特徴:毎年の昇給はきちんとあります。残業代は薬剤師などの資格者にはきちんとでます。
年収事例: 新卒入社5年、550万 給与制度の特徴: 昇給は上司の評価が大きいところです。
カワチ薬品でも、しっかりと薬剤師は年収をもらえることがわかります。
昇給は上司との関係によって左右するようです。
富士薬品
富士薬品は、配置薬の販売や医療用医薬品の販売、調剤薬局・ドラッグストアの経営を行う企業です。
現在では全国におよそ1300店舗の調剤薬局およびドラッグストア「セイムス」を展開しています。
そんな富士薬品で働く薬剤師の平均年収は、521万円(回答:400万円〜600万円)となっています。
富士薬品で働く薬剤師の口コミは以下の通りです。
普段の給与は割りとよいほうです。 ただ、基本給は低く、調整手当てで成り立っています。なので、最初のボーナス3〜4回はほぼないと思っても過言ではないと思います。
給与制度: ボーナスはそんなに高くはないとは思いますが、薬剤師手当てなどは充実していてやりがいを感じる。 評価制度: 相対評価から個人評価に変わったらしく、勤続年数ではなく能力評価となっているため、評価されればその分給与アップも期待できる。
管理職かどうかで毎月の手当の有無が変わる。管理薬剤師手当と店長区分手当は別支給。ただ一人店舗だけをずっと経験していても店長区分にはなれない。複数人勤務する店舗の管理薬剤師を経験して、店長区分に上がる。一度上がれば、その後一人店舗に異動になっても、店長区分手当はついたままになる。
富士薬品で働く薬剤師は、ボーナスはそれほど多くはないものの、手当が充実しているため、普段の給料は高めに設定されているのが特徴です。
株式会社マツキヨココカラ&カンパニー
株式会社マツキヨココカラ&カンパニーは、2021年に大手ドラッグストアのマツモトキヨシとココカラファインと経営統合し誕生した企業です。
日本全国に3000店舗以上を展開する大手ドラッグストアチェーンとなっています。
そんなマツキヨココカラで働く薬剤師の平均年収は、509万円(回答:364万円〜740万円)となっています。
ただし、2021年に統合したばかりなので、合併前の口コミも確認しておくとよいでしょう。
以前のマツキヨの口コミでは、平均年収559万円(回答:460万円〜890万円)となっており、ココカラファインでは、512万円(回答:450万円〜600万円)となっています。
マツキヨココカラで働く薬剤師の口コミは以下の通りです。
役職がつくと昇給があるが、その中にもグレードというものが存在し、昇給を見込める。ココカラファインも年俸制となり、ボーナスが12等分となった。
年収事例: 650万円 給与制度の特徴: 他社ドラッグストアよりは給与高く、上昇もしていく。仕事として楽ではないが、他社から転職してきた方にお伺いすると、給与は大変高いとおっしゃっていた。
資格給となり、薬剤師は年俸制です。今までは年俸15分割でしたが、今年から賞与無しの12分割となり毎月の給与はあがりましたが、楽しみが減ったような気がします。 昇給は資格の中で毎年少しずつアップしますが、資格の上限に達すると資格を上げない限り頭打ちとなります。また、地域限定正社員の場合満額支給の5~10%が引かれてしまいます。
給与制度: ベース給与が高いため、役職や評価をとって昇給しないと大幅な増収にはなりずらいが、元々高いので上がらなくてもモチベーション以外に気にする程度のことはないかと思う 評価制度: 結果をしっかりと評価できる会社、ただ漠然と頑張ったや忙しいお店にいたとかではなく、結果を業績評価として、また、頑張ったや忙しい中でどのような目標を持って結果に到達したかの行動評価もしてもらえるため、余すところなく評価はしてもらえる。
マツキヨココカラで働く薬剤師は、その収入の高さが魅力となっており、他社からの転職で収入が上がることが多いようです。
評価制度もしっかりとしており、薬剤師は、納得感を持って働くことができることがわかりました。
ドラッグストア薬剤師の年収は高い?薬剤師の平均年収と比較
ここまでは年収の高いドラッグストアのランキングを紹介してきました。
では、実際に薬剤師として働く場合、ドラッグストアで勤務する方が年収は高いのでしょうか。
他の業種と比較して考察していきましょう!
薬剤師全体の平均年収は「582万円」
政府の出している統計をもとにすれば、日本で働く薬剤師全体の平均年収は5,825,075円(※)となります。
「表番号1:職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」より薬剤師→[4つの企業規模計における(きまって支給する現金給与額×12+年間賞与そのほか特別給与額)をすべて足した]際の平均値を平均年収として算出(※)
令和3年の賃金構造基本統計調査によれば、日本の平均年収は443万円なので、そもそも薬剤師の年収は全国平均よりも大幅に高いことがわかります。
業種別薬剤師の平均年収比較
職種別の薬剤師の平均年収は以下の通りとなります。
職種 | 薬剤師の平均年収 |
ドラッグストア | 約575万円程度 |
調剤薬局 | 約560万円程度 |
病院勤務 | 約508万円程度 |
薬剤師の職場別の年収を見ると、一般的にはドラッグストアと調剤薬局での年収が高い傾向があり、病院薬剤師の給料は薬剤師の中では低い水準にあることがわかります。
上述した薬剤師の全国平均年収より低くなっているのは、回答した薬剤師が若い世代が多いためです。
ドラッグストアで働く薬剤師の年収が高い理由
ここまでで、ドラッグストアで働く薬剤師の年収は、調剤薬局や病院で勤務する薬剤師よりも年収が高いことがわかりました。
ここからは、なぜドラッグストアの薬剤師の年収が高くなっているのかを検証していきます!
薬剤師としての仕事以外の業務も多いから
ドラッグストアで働く薬剤師は、店舗に併設している調剤薬局で働く場合が多いです。
そのため、ドラッグストアの薬剤師も、受け取った処方箋の調剤と服薬指導が主な仕事となります。
しかし、ドラッグストアで働く薬剤師の仕事は調剤と服薬指導だけではありません。
第一類医薬品などの医薬品や、その他OTC、サプリメントなどの健康食品の陳列、販売なども薬剤師の仕事です。
病院や、調剤薬局ではお客はすべて患者様ですが、ドラッグストアではそうではありません。
お客の普段の健康維持にも貢献し、セルフメディケーションを推進することもドラッグストアの薬剤師の仕事です。
処方箋だけに向き合いたいという薬剤師には、ドラッグストアは業務量が多いと感じてしまうでしょうが、その点がドラッグストア薬剤師が年収が高くなる理由なのです。
シフト制で残業代や深夜手当がつくことが多いから
ドラッグストアは営業時間が長いため、残業になったり、深夜勤務や日祝勤務などのシフト制での勤務となります。
つまり、残業代や深夜手当、休日出勤手当などが算定されやすくなるのです。
そのため、ドラッグストアで働く薬剤師の年収は高くなる傾向にあるのではないでしょうか。
OTC商品等利益が出るノルマがある場合もあるから
ドラッグストアグループの方針や店長の考え方によっては、薬剤師にもノルマを求められることがあります。
患者様やお客様と接することが好きな人にとっては、販売数などのノルマがモチベーションにつながります。
ノルマを達成し、さらに販売数を伸ばしていくと評価され、給料にも反映されていくでしょう。
調剤薬局や病院と比べて、患者さんやお客さんと接する機会の多いドラッグストアならではの特徴といえるのではないでしょうか。
店長や管理職など昇進すれば役職に就くことができるから
自分の勤務する職場で地位をあげる、つまり出世するという方法も年収をあげる手段ですが、それが実現しやすい環境がドラッグストアにはあります。
例えば、大手ドラッグストアでは、管理薬剤師→エリアマネージャーと出世し、さらに上の経営幹部などに抜擢されると、1000万円以上の年収も狙えます。
ただし、このクラスになると、薬剤師としての力量よりもマネージメントや対外交渉力などのビジネススキルが求められます。
調剤薬局や病院で働くよりも、新規出店の交渉や、門前医院のDr誘致、ライバル企業のM&A交渉など、より大きなステージでの仕事が増えることになるでしょう。
薬剤師としてよりもビジネスマンとしての仕事にやりがいを感じる方は、挑戦する価値はあるのではないでしょうか。
薬剤師がドラッグストアで働くメリット
さて、ここまではドラッグストアで勤務する薬剤師の年収が高くなる理由を述べてきました。
ここからは、薬剤師がドラッグストアで働くメリットについて紹介していきます!
病院や調剤薬局よりも年収が高い
ここまで説明してきたように、ドラッグストアで勤務する方が病院や調剤薬局で働くよりも年収が高くなる傾向があります。
セルフメディケーションの高まりもあり、今後もドラックストア業界は好調といえるでしょう。
安定して、年収が高い状態が続いていくのではないでしょうか。
高年収を維持していきたい薬剤師の皆さんはドラッグストアで勤務するべきです。
店舗経営や接客など社会人としてのスキルが身につく
病院や調剤薬局で働く薬剤師は、仕事の環境が閉鎖的になりがちです。
ドラッグストアで働く薬剤師は、併設の調剤薬局コーナーでの仕事がメインにはなりますが、コスメなど他の販売部門と協調して売上を伸ばしたりする工夫も必要になります。
このように、他部署と積極的に関わることで、ビジネススキルを身に着けることができます。
これは、ドラッグストアならではの長所といえるのではないでしょうか。
薬剤師だけでなく、社会人として成長していきたいと感じている人には、ドラッグストアはうってつけの職場といえます。
お客様と近い距離で関わることができる
病院薬剤師は、病棟での治療薬の調製が主な仕事ですし、調剤薬局の薬剤師は処方箋調剤、患者様への服薬指導が主な仕事です。
病院でも、調剤薬局でもコミュニケーションを取る相手は限られます。
これに対し、ドラッグストアの薬剤師は、調剤薬局コーナーにくる患者様とのコミュニケーションだけではありません。
OTC商品や、サプリメント等の健康食品、医療機器の販売やその他商品の販売でも、お客様とコミュニケーションをとる必要があります。
ドラッグストアの薬剤師には、一般の接客業と同じくらいコミュニケーション能力が大切なのです。
接客業が得意で、コミュニケーション能力が高い人は、ドラッグストアで輝ける存在になれるのではないでしょうか。
薬剤師がドラッグストアで働くデメリット
ここまでは、ドラッグストアで薬剤師として勤務することのメリットを紹介してきました。
しかし、もちろんメリットだけではありません。
ここからは、ドラッグストアで薬剤師として勤務することのデメリットを紹介していきます!
シフト制が多いため労働時間が定まりにくい
ドラッグストアは、朝から深夜まで営業しており、土日祝も開いています。
実際の勤務はシフト制になりますので、早番の日や夜勤の日など勤務時間が不規則になりがちです。
また休日はあるものの、週末に必ず休めるわけではないので、プライベートを充実させにくい方にはきついと感じるかもしれません。
土日出勤・早朝や深夜勤務がある
先にも述べた通り、ドラッグストアは調剤薬局や病院と違い、基本的に定休日がありません。
また、深夜まで営業している店舗がほとんどです。
世間一般で仕事をしない土日や早朝、深夜勤務がありますので、それが苦痛に感じる人には向かないのではないでしょうか。
肉体労働が多い
ドラッグストアでは、医薬品だけでなくいろいろな商品を販売しています。
薬剤師であっても他の店員と同様に、商品補充など雑務の面で体力を使うことが多いようです。
特に女性にとっては、重い商品を運んだり、棚に陳列したりと体力の負担が大きく、「きつい」と思う方もいるのではないでしょうか。
ドラッグストアへの転職に強いおすすめの薬剤師転職サイト
ここまで、薬剤師がドラッグストアで働くことについて説明してきました。
なんといっても、年収が高くなりやすいことが重要です。
薬剤師が転職する際に、薬剤師転職特化型の転職サイトを使うことが主流となっていますが、ドラッグストアへの転職に強いサイトにはどのようなものがあるでしょうか。
ここからは、ドラッグストアへの転職に強い薬剤師特化型の転職サイトを3つ紹介します!
マイナビ薬剤師
マイナビ薬剤師は大手人材紹介会社のマイナビが運営する薬剤師特化型転職サイトです。
全国に拠点があるので、しっかりとエージェントと相談でき、利用者満足度No.1の転職サイトとなっています。
公開求人数が5.8万件と業界トップクラスで、調剤薬局・病院などだけでなくドラッグストアでの薬剤師募集も非常に多いのが特徴といえるのではないでしょうか。
雇用形態やこだわり条件別の求人も豊富で、希望条件を問わずどのような職種、勤務条件でもおすすめできるサイトです。
また、入職時期で検索できるのは「マイナビ薬剤師」だけです。
エージェントから転職先を紹介されるのを待つだけでなく、自分で検索して気になる企業に応募することもできます。
大手企業マイナビ傘下のサイトということで、 東京以外にも、北海道・横浜・大阪・福岡など全国14か所に拠点を置いているので、地域を問わず利用できることも魅力のひとつです。
ヤクマッチ
ヤクマッチは豊富な求人と、薬剤師に特化した転職相談が特徴の転職支援サービスです。
病院求人は少ないですが、調剤薬局・ドラッグストアの求人は合わせて55,000件以上保有しており、充実した地方求人も保有しています。
また職場ごとに現場の薬剤師から収集した情報がかなり詳しいため、利用者から高評価を受けています。
まずは、業界研究をしっかりしておきたいという転職希望者にも人気のサイトです。
業界未経験者向けに研修制度の整った求人が多いので、院内薬局から業界を変えて転職したい人にはとくにおすすめです。
ファルマスタッフ
ファルマスタッフは、日本調剤グループのメディカルリソースが運営しています。
ファルマスタッフは、薬剤師の転職支援で20年以上の歴史があり、信頼感の高い転職サイトです。
ファルマスタッフさんになら、紹介してもらいたいという大手ドラッグストアからの求人も多数あります。
大手薬局を運営したノウハウを活かして、転職後も研修体制などが充実しているのも魅力といえるのではないでしょうか。
正社員だけでなく、派遣やパートの求人も豊富に取り扱っていますので、正社員以外の働き方を選びたい人にもおすすめです。
週休2.5日や副業可能などの条件でも転職先を検索できるので、自分の希望に合う求人をみつけやすいことも魅力のひとつです。
ファルマスタッフでも、基本的に面談は対面で実施しています。
東京・札幌・大阪・福岡など、全国12か所に拠点がありますし、オンライン面談も可能なので、地域を問わず転職活動を行うことができます。
また、転職希望者へのきめ細かなサポートもファルマスタッフの特徴のひとつです。
面接対策や書類添削はもちろん、実際の面接に同席をしてくれるなどのサポートも行ってくれるので、転職に不安のある人でも安心して転職活動を続けることができるのではないでしょうか。
まとめ
以上、ドラッグストアで働く薬剤師について紹介してきました。
売上を伸ばし、勢いのあるドラッグストア業界は、どのグループも薬剤師を好待遇で迎えることがわかりました。
ただし、ドラッグストアで薬剤師として働くのは、きついといわれています。
病院や調剤薬局と比べると、勤務時間も不規則になりがちですし、肉体労働も多いのできつい面もあるでしょう。
土日や早朝深夜も勤務しなければならないため、プライベートを楽しめないこともあるかもしれません。
しかし、コミュニケーション能力や店舗経営能力を得やすい環境なので、薬剤師だけでなく、社会人として成長していきたいと感じている人には、ドラッグストアはうってつけの職場といえます。
接客業が得意でコミュニケーション能力が高い人は、ドラッグストアでその実力を遺憾なく発揮できるのではないでしょうか。
ドラッグストアの薬剤師はきつい面もあるかもしれませんが、やりがいを感じることができるのならぜひ挑戦してみてください。
その際は、ぜひ薬剤師特化型の転職サイトに登録しましょう!
特に、マイナビ薬剤師、ヤクマッチ、ファルマスタッフはおすすめのサイトです。