
「薬剤師を辞めて違う仕事をしたい・・・。どんな仕事があるのかな?どうしたらうまくキャリアチェンジできるんだろう?」
薬剤師は転職しやすい職業ですが、異業種への転職は情報が少なくて困りますよね。
「薬剤師を辞めて違う仕事をしたいけれど、どうしたらいいのか分からない。」このように悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、『薬剤師をやめて違う仕事をしたい場合、どうしたらいいか?』についてお話していきます。
さらに、違う仕事へキャリアチェンジする際のポイントも取り上げているので、ぜひ参考にしてください!
薬剤師を辞めて違う仕事に就く場合の選択肢!
「日々の薬剤師業務に疲れた」「給料が上がらないので違う仕事に転職したい」と思う方もいることでしょう。
薬剤師を辞めて違う仕事に就く選択肢は、以下の3つです。
- 薬剤師の資格や経験を活かしてできる仕事をする
- 薬剤師とは全く異なる仕事でキャリアチェンジを目指す
- フリーランスとして自由に働く
まずは、自分がどんな道に進みたいかをよく考えるのが大切です。
というわけで、それぞれの選択肢を詳しく見ていきましょう!
薬剤師の資格や経験を活かしてできる仕事をする
薬剤師の資格や経験は、別の仕事をする際にも役立ちます。
令和2年の薬剤師統計から、薬剤師免許所持者が働いている職場の割合は以下の通りです。
- 薬局:58.7%
- 医療施設:19.1%
- 介護保険施設:0.3%
- 大学:1.6%
- 医薬品関係企業:12.1%
- 衛生行政機関・保健衛生施設:2.1%
- その他の業務:2.4%
- 無職:3.7%
薬局や病院が8割近くを占めますが、企業や衛生機関などで働く薬剤師も一定数いることが分かります。
薬剤師の資格を生かした別の仕事は、あとで9種類ご紹介します。
薬剤師とは全く異なる仕事でキャリアチェンジを目指す
薬科大学卒業者は『理系・化学系の大卒者』なので、薬剤師資格を使わず『大卒者』として一般企業に転職してキャリアチェンジすることも可能です。
大卒後数年以内の転職者は『第二新卒』として扱われるため、20代なら『第二新卒歓迎』とある企業が狙い目です。
異業種転職の場合、薬剤師の知識や経験を直接生かすことは難しいかもしれません。
しかし、患者さんとのやり取りで鍛えたコミュニケーション力や説明する力は大きな強みとなります。
未経験での転職は年を重ねるごとに難しくなるため、薬剤師と全く異なる仕事にキャリアチェンジするなら早めの決断をおすすめします。
フリーランスとして自由に働く
特定の企業に属さずに、フリーランスとして自由に働く方法もあります。
フリーランスとは、特定の企業に属さない働き方です。
フリーランスは企業と雇用契約ではなく『業務委託契約』を結び、依頼された業務を行って報酬を受け取ります。
社会保険や厚生年金、労災保険は対象外ですが、仕事量や仕事相手、働く時間の自由度が高いのが大きな強みです。
薬剤師のフリーランスの場合、複数の薬局を掛け持ちする、フリーのライターや編集者として働く方法などがあります。
生活や収入の安定性に欠けるのが難点ですが、会社に縛られない自由な働き方を希望する方はフリーランスを検討してみるのもおすすめです。
薬剤師の資格や経験を活かすことができる仕事9選
厳しい国家試験を突破して取得した薬剤師資格。薬剤師職以外でも活きるならぜひ使いたいものですよね。
ここでは薬剤師の資格や経験を活かせる以下の仕事についてお話していきます。
- 製薬会社におけるMR(医薬情報担当者)などの職
- CRA(臨床開発モニター)
- MS(医薬品卸販売担当者)
- CRC(治験コーディネーター)
- 化粧品・食品メーカーなどでの開発・研究職
- 大学や企業の研究職
- 大学や薬剤師専門予備校等の教師
- メディカルライター・インスタグラマー
- 薬剤師特化型のキャリアコンサルタント・転職エージェント
どんな仕事があるかを把握すると、自分がやりたい仕事が見えてくるかもしれません。
というわけでここからは、それぞれの仕事を詳しく見ていきましょう!
製薬会社におけるMR(医薬情報担当者)などの職
MRとは医薬情報担当者(Medical Representatives)のことで、医薬品の適正使用のために品質・有効性・安全性等の情報を集め、医療機関に情報提供をする仕事です。
MRは製薬会社に入社して自社製品を扱うMRと、MR派遣会社に入社して各製薬会社に派遣されるMR(コントラクトMR)の2種類に分けられます。
MRになるために特別な資格は必要ありませんが、入社後にMR認定試験の合格を求められるのが一般的です。
薬剤師はMR認定試験の一部が免除されるため、有利になるでしょう。
MRの仕事内容、メリット、デメリットは以下の通りです。
仕事内容 |
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メリット |
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デメリット |
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MRの平均年収は「700万円」です。(出典:DODA)
MRには忙しい医療従事者に短い時間で情報を伝えられる、高いコミュニケーション能力や営業力が求められます。
労働条件は『接待漬け』と言われた昔よりは改善されましたが、今でも体力的・精神的な強さが必要な仕事です。
しかし、自社製品が医療現場で役に立っていることを直接感じられ、収入も高いことはMRの大きな魅力と言えるでしょう。
CRA(臨床開発モニター)
CRAとは臨床開発モニターのことで、治験全体の進行を管理する仕事です。
治験関連の仕事には『CRC(治験コーディネーター)』もありますが、今回紹介するCRAは治験全体の進行やデータ管理、医師と製薬会社の調整を行います。
CRAの仕事内容、メリット、デメリットは以下の通りです。
仕事内容 |
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メリット |
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デメリット |
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CRAは外資系企業が多いため、平均年収は高水準の「約613.7万円」です。(出典:CRAばんく)
治験医療機関が遠方の場合、宿泊を伴う出張になることもあります。
また、治験の立ち上げ直後は残業も多めなので、注意が必要です。
しかし、治験全体の進行を取り仕切り、新薬の開発を裏側からサポートできるのがCRAの大きな魅力です。
治験に興味のある方は、CRAへの転職を検討してみてはいかがでしょうか。
MS(医薬品卸販売担当者)
MSは医薬品卸販売担当者のことで、薬局や病院に薬を搬入する医薬品卸に勤務する営業職です。
薬剤師をしていると、MSと毎日のように顔を合わせる方もいることでしょう。
MSは医療用医薬品と一般用医薬品の両方を取り扱い、特定の製薬会社に肩入れしない中立的な立場で情報提供を行います。
先ほど説明したMRと似た面もありますが、MRは『製薬会社』、MSは『医薬品卸』と所属する企業が異なります。
また、MSは医療機関との価格交渉を行い、価格決定権を持つことがMRとの大きな違いです。
MSの仕事内容、メリット、デメリットは以下の通りです。
仕事内容 |
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メリット |
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デメリット |
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MSの魅力は医薬品の流通を担当し、医療機関を後方からサポートできること。
価格交渉や医薬品の情報提供に興味がある方は、MSを検討してみるのもおすすめです。
CRC(治験コーディネーター)
CRCは治験コーディネーターのことで、治験の倫理性・科学性や患者さんの人権・安全性を保証する仕事です。
CRCは、SMO(治験施設支援機関)もしくは治験を行う医療機関に所属しています。
CRCは看護師・薬剤師・臨床検査技師の資格取得者が多く、薬剤師のCRCは患者さんへの服薬指導や薬剤部との調整で重宝されます。
CRCの仕事内容、メリット、デメリットは以下の通りです。
仕事内容 |
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メリット |
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デメリット |
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CRCの平均年収は「354万3743円〜517万9993円」と、企業や経験により幅があります。(出典:ジョブメドレー)
医師・患者さん・製薬会社の調整を行い、患者さんに寄り添った立場で治験をサポートできるのがCRCの魅力です。
患者さんに近い立場で治験に関わりたい方は、CRCへの転職がおすすめです。
化粧品・食品メーカーなどでの開発・研究職
製薬会社ではなく、化粧品・食品メーカーなどの開発・研究職という道もあります。
修士以上の学位や開発・研究実績が必要な企業もあるため、開発・研究職を希望する方は応募条件を必ず確認しましょう。
化粧品・食品メーカーにおける開発・研究職の仕事内容、メリット、デメリットは以下の通りです。
仕事内容 |
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メリット |
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デメリット |
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研究・開発職は高い専門性とやりがいから、人気の高い職業です。
考えるのが好きな方、あきらめずに地道な努力を続けられる方は研究・開発職への転職を検討してみてはいかがでしょうか。
大学や企業の研究職
大学や企業の研究職は非常に人気があり、転職難易度も高い仕事です。
どちらの研究職も高い専門性と高い英語力、研究をスムーズに進めるマネジメント力が求められます。
大学や企業の研究職の仕事内容、メリット、デメリットは以下の通りです。
仕事内容 |
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メリット |
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デメリット |
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大手製薬会社や大学の研究職は、該当分野の研究実績を求められるため未経験での転職は非常に困難です。
未経験で研究職を希望する場合、『研究アシスタント』から徐々に実績を積み上げる方法もあります。
やや遠回りですが、研究職に興味のある方は研究アシスタントからの積み上げも検討してみましょう。
大学や薬剤師専門予備校等の教師
薬科大学や薬剤師専門予備校等の教師として、薬剤師の卵をサポートすることも可能です。
大学教員の仕事内容、メリット、デメリットは以下の通りです。
仕事内容 |
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メリット |
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デメリット |
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博士号や研究実績が求められるため非常に転職は難しいのですが、条件を満たせる方は検討してみてはいかがでしょうか。
次は、薬剤師専門予備校の教師についてご紹介します。
薬剤師専門予備校の教師の仕事内容、メリット、デメリットは以下の通りです。
仕事内容 |
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メリット |
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デメリット |
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大手予備校である薬学ゼミナールでは、初年度年収は「400万円」と提示されています。(出典:薬学ゼミナール講師応募要項)
人に勉強を教えるのが好きな方、未来の薬剤師をサポートしたい方は講師職を検討してみてはいかがでしょうか。
メディカルライター・インスタグラマー
メディカルライターは、健康や医療に関する専門的な情報を分かりやすい文章や図解で説明する仕事です。
メディカルライターの仕事をInstagram上で行う場合はインスタグラマー、ブログ上で行う場合はブロガーとなります。
メディカルライターの仕事は2種類に分けられ、仕事内容は大きく異なります。
仕事内容 |
(主に製薬会社・医薬系広告代理店)
(主に医薬系出版社・フリーランス) |
メリット |
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デメリット |
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『メディカルライター』と一口に言っても、薬事申請と情報発信では仕事内容が全く違うため、応募の際に必ず確認しましょう。
文章を書くのが好き、医療機関以外で自分の知識を人に発信したい方はメディカルライターもおすすめです。
薬剤師特化型のキャリアコンサルタント・転職エージェント
今までの薬剤師経験を生かして、薬剤師特化型のキャリアコンサルタント・転職エージェントを目指す方法もあります。
エージェント職の公開求人は非常にまれなため、転職サイトに登録して非公開求人を探してもらうのがおすすめです。
薬剤師特化型のキャリアコンサルタント・転職エージェントの仕事内容、メリット、デメリットは以下の通りです。
仕事内容 |
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メリット |
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デメリット |
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なお「キャリアコンサルタント」と名乗るには、国家資格のキャリアコンサルタント試験に合格する必要があります。
国家資格を求めるかどうかは企業によって異なるため、まず転職サイトに登録してみましょう。
おすすめの転職サイトは、あとで紹介します。
薬剤師を辞めて違う仕事へキャリアチェンジする際のポイント
薬剤師から違う仕事にキャリアチェンジする際は、覚えておきたいポイントがいくつかあります。
そこでここでは、以下についてお話していきます。
- 資格手当がない分年収が下がることを覚悟する
- 転職前に情報収集を抜かりなく行いやりたい仕事を見つける
- 長い目で見て働き続けられる職業・職場を選ぶ
- 自己分析や企業研究には十分な時間を割く
- 転職先に伝えられるポジティブな転職理由を見つける
- 可能な限り現職を続けながら転職先を探す
- 異業種転職の場合は転職サイトを積極的に利用する
異業種転職では、どれだけしっかりと準備をできるかが成功のカギです。
というわけで、それぞれについて詳しくお話していきます!
資格手当がない分年収が下がることを覚悟する
薬剤師を辞める場合、今までもらえていた資格手当分の年収ダウンは必須と考えてください。
薬剤師からの転職の場合、他の業種は未経験であることがほとんど。
未経験者が好条件で採用されるのは非常に難しいです。
将来は高年収になるかもしれませんが、異業種転職では一時的な年収ダウンが避けられません。
転職前にしっかりと貯金をして、年収ダウンに備えておくと安心です。
転職前に情報収集を抜かりなく行いやりたい仕事を見つける
やりたい仕事を見つけるための情報収集は抜かりなく行い、十分すぎるくらいの転職情報を集めましょう。
情報収集だけでやりたい仕事が見つからない場合は、以下の方法を試してみてください。
- 今までの仕事を振り返り、好き・得意な業務を掘り下げて考える
- 薬剤師業務の何が嫌だったかを分析する
- 今までの全ての経験から好き・得意な内容を考えてみる
- 将来自分がどうなりたいかを想像する
- 第三者に相談してみる
- さまざまな職種・業種の求人広告を見る
薬剤師資格にこだわらなければ、転職の幅は大きく広がります。
あとから『こっちの仕事にすればよかった』と後悔しないよう、少しでも気になった仕事は情報収集してみましょう。
長い目で見て働き続けられる職業・職場を選ぶ
転職では給料や労働条件だけでなく、『年齢を重ねても働き続けられるか』をチェックする必要があります。
長く続けられる仕事を選ぶには、以下のポイントをチェックしましょう。
- AIやロボットで代替できる仕事でないか
- 今後も成長が見込める業界であるか
- やりがいの感じられる仕事であるか
- 体力的に将来も続けられるか
- 十分な昇給が見込めるか
- キャリアアップ・ステップアップのできる仕事か
『給料が良くても体力的に厳しすぎる』『先細りの業界で将来性がない』などの職場を選んでしまうと、将来また転職が必要になるかもしれません。
転職は年齢が上がるにつれて難しくなるため、長い目で見て働き続けられる職場を選びましょう。
自己分析や企業研究には十分な時間を割く
自己分析や企業研究には十分な時間を割き、しっかりと準備をするのが転職成功の秘訣です。
特に異業種転職の場合、薬剤師で得たスキルをどう生かせるかをアピールする必要があります。
よいアピールをするためには、深い自己分析や企業研究が欠かせません。
企業研究でチェックするべきポイントは、以下の通りです。
- 同業他社と比べた転職先の特徴
- 企業の基本的なプロフィール(代表取締役・企業理念・事業内容・業績など)
- 企業の売上推移・将来性・競争力
- 社風(意思決定の仕組み・社員の平均年齢・職場の雰囲気)
- 社員教育システム・キャリア形成環境
- 勤務条件(給与・勤務地・勤務形態・手当・福利厚生・各種保険・育児補助制度)
転職先の企業を良く研究し、自分の希望にあうのかよく確認しましょう。
一般企業は薬剤師業界よりも福利厚生や待遇などの企業差が大きいため、注意が必要です。
また、異業種転職のアピールに使いやすい薬剤師業務や実績は以下の通りです。
- 現場での臨床経験:医療に関係のある業種に転職する際に有利
- 管理薬剤師経験:数値管理や部下の管理などのマネジメント力
- 実習生の指導:将来的に新人指導を行える、コーチング力
- 認定薬剤師などの資格取得:自発的に学べる人材であること
今までの経験を振り返り、アピールできる実績を掘り下げてみましょう。
転職先に伝えられるポジティブな転職理由を見つける
ネガティブな理由で転職する場合も、転職先にはポジティブな転職理由を伝えましょう。
採用面接では、入社後のミスマッチを避けるために「転職理由」を必ず確認されます。
薬剤師の異業種転職では、なぜ国家資格の薬剤師を辞めて転職したいのか必ず聞かれるでしょう。
その際に、採用担当者が納得できる理由を答えられないと、採用にはつながりません。
事実を元に、前向きな転職理由を見つける手順は以下の通りです。
- 現状の不満・転職理由を書き出す:例)給料が上がらない・ルーチンワークに飽きた
- 不満の背景を分析する:例)年功序列の給料制度・異動や人の出入りが少ない
- どんな職場なら自分の不満を解消できるか考える:例)成果主義の職場・人事異動がある職場
上記の方法を使い、ネガティブな転職理由をポジティブに変える例をご紹介します。
ネガティブな転職理由 | ポジティブな転職理由 |
成果を出しても安月給 | 業績が昇給やボーナスに直結する職場で自分の可能性を試したい |
ルーチンワークに飽きた | 企業全体の流れを読めるジェネラリストを希望しており、ジョブローテーションがある職場に魅力を感じた |
社長のワンマン運営が嫌だ | 企業理念に賛同でき、社員の意見も積極的に取り入れる企業で働きたい
(転職先は意思決定方式がボトムアップ型の企業を選ぶ) |
退職理由がネガティブなものであっても、今までの勤務先の批判は避けるべきです。
入社後にどんな活躍をしたいかを盛り込むと、ネガティブな転職理由をポジティブに変換できます。
入社後の活躍を想像できるような、前向きな転職理由を考えましょう。
可能な限り現職を続けながら転職先を探す
可能な限り、現職を続けながら転職先を探しましょう。
退職するのは転職先が決まってからでも遅くありません。
現職のまま転職活動をするメリットを3つ紹介します。
- 収入が安定する
- 健康保険や年金が途切れずに済む
- 転職がうまくいかなくても仕事がある
薬剤師としての転職は簡単に決まりますが、異業種への転職はそうもいきません。
先に退職して、もし仕事が決まらなかったら無職になってしまいます。
無職は国民健康保険や国民年金を自分で支払うため、手間や金銭面も負担となります。
入社日は採用後に相談できるため、先に退職する必要はありません。
可能な限り現職を続けながら転職活動を行いましょう。
異業種転職の場合は転職サイトを積極的に利用する
異業種転職の場合は公開求人を見るだけでなく、しっかりと転職サイトに登録して転職エージェントのサポートを受けるのをおすすめします。
転職サイトを積極的に利用するメリットは、以下の通りです。
- 非公開求人を紹介してもらえる
- 応募書類の添削・面接対策を受けられる
- 採用条件の交渉をしてもらえる
- 面接日・入社日などの日程調整をしてもらえる
異業種転職の難易度・倍率は高く、高いレベルの応募書類や面接での受け答えが求められます。
薬剤師免許は強みにならないため、熱意やその他のスキルで勝負するしかありません。
その点、転職サイトではできるだけ良い条件で転職できるよう、コンサルタント・エージェントができる限りの協力をしてくれます。
少しでも良い条件の職場に転職するために、転職サイトを積極的に利用しましょう。
薬剤師を辞めて違う仕事を目指す際におすすめの転職サイト
転職サイトはたくさんあって、どれを選んだらいいか分からない。
そんな方もいることでしょう。
薬剤師を辞めて異業種転職を目指す際におすすめの転職サイトは、以下の3つです。
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
- パソナキャリア
どの転職サイトも、実績豊富なキャリアアドバイザーが希望やスキルに沿った求人を紹介してくれます。
薬剤師として転職する場合は薬剤師特化型の転職サイト、異業種転職の場合は全ての業界・業種に強い『総合転職サイト』と使い分けるのがおすすめです。
というわけで、詳しく見ていきましょう!
リクルートエージェント
リクルートエージェントは2021年度の転職支援実績No.1を誇る転職サイトです。
リクルートエージェントは多くの非公開求人を抱えており、その数およそ20万件。
業界大手のリクルートが運営しているため、安心して利用できます。
様々な業種に精通したキャリアアドバイザーが多数在籍しているため、自分の希望職種に詳しいアドバイザーのサポートを受けられるのが大きな強みです。
運営元 | リクルート |
実績 | 2021年度転職支援実績No.1 |
料金 | 無料 |
サポート |
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サービス利用開始の連絡期間 | 7日以内 |
その他 | 全国16か所に支社、9か所に就職ショップあり |
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、2023年オリコン顧客満足度1位に輝いた転職サイトです。
丁寧な面談に定評があり、『じっくり聴く転職エージェント』とも呼ばれています。
キャリアアドバイザーと別に企業の人事担当者とやり取りするアドバイザーがいるのもマイナビエージェントの魅力。
職場の雰囲気など、求人票では分からない細かな情報を知れるのも嬉しいポイントです。
運営元 | マイナビ |
実績 | 2023年オリコン顧客満足度 転職エージェント1位 |
料金 | 無料 |
サポート |
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サービス利用開始の連絡期間 | 3営業日以内 |
その他 | 平日夜間や土日も面談可能(支社による) |
パソナキャリア
パソナキャリアは、オリコン顧客満足度で4年連続総合1位を獲得した転職サイトです。
企業と転職希望者のマッチング力・提案力に定評があり、スピード感と対応の丁寧さが高く評価されています。
ハイクラスの非公開求人が全体の61%を占めるため、条件の良い転職先を探したい場合は必見の転職サイトと言えるでしょう。
運営元 | パソナグループ |
実績 |
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料金 | 無料 |
サポート |
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サービス利用開始の連絡期間 | 原則2営業日以内 |
その他 | 大手・有名企業のハイクラス求人多数 |
まとめ
今回は『薬剤師をやめて違う仕事をしたい場合、どうしたらいいか?』についてお話ししました。
薬剤師は資格手当が出る便利な国家資格ですが、他の業種で活躍することもできます。
薬剤師の資格や経験を活かせる仕事は、以下をご紹介しました。
- 製薬会社におけるMR(医薬情報担当者)などの職
- CRA(臨床開発モニター)
- MS(医薬品卸販売担当者)
- CRC(治験コーディネーター)
- 化粧品・食品メーカーなどでの開発・研究職
- 大学や企業の研究職
- 大学や薬剤師専門予備校等の教師
- メディカルライター・インスタグラマー
- 薬剤師特化型のキャリアコンサルタント・転職エージェント
病院・薬局・ドラッグストア以外にも薬剤師の仕事はたくさんあります。
今までの経験を活かせる仕事なので、ぜひチャレンジしてみてください。
また、薬剤師を辞めて違う仕事へキャリアチェンジする際のポイントは、以下をご紹介しました。
- 資格手当がない分年収が下がることを覚悟する
- 転職前に情報収集を抜かりなく行いやりたい仕事を見つける
- 長い目で見て働き続けられる職業・職場を選ぶ
- 自己分析や企業研究には十分な時間を割く
- 転職先に伝えられるポジティブな転職理由を見つける
- 可能な限り現職を続けながら転職先を探す
- 異業種転職の場合は転職サイトを積極的に利用する
転職では自分のやりたいことや長所、スキルの深堀りが大切です。
自己分析や企業研究をよく行い、長く勤められる転職先を探しましょう。
薬剤師以外にも、人の役に立てる仕事はたくさんあります。
薬剤師を辞めるのを考えている方は、今回の内容を参考に転職先を考えてみてください!